卒業式で愛を叫ぶ【11フィリピン編】

フィリピンの知らない人の結婚式に気付けば参加していた時の一枚。　　　　　　　ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

フィリピン留学の6週目。最終日。
前話【恋愛パワー論】の方法で
https://note.com/mizuki0120/n/na3454dcb33cb
英語学習に心折れることなかったのは
間違いなく、とある日本人の女の子に
一目惚れしたおかげ。

少しでも良いとこを魅せたくて
彼女より少しでも英語を話せたら
かっこいいやーん。みたいな…

そしていよいよ卒業式。

「明日の卒業式スピーチで
●●ちゃんに告白しようと思うねん！」

と友達や先生に相談して、　　　　　　　そんなアホなスピーチをする奴もいないらしく、話題を呼び気付けば卒業生を含めた生徒や先生方が100人近く会場にいた。

基本的に卒業式は自由参加制なので
関係者及び友達ぐらいしか来ない
はずなのに随分と集まってしまった。

卒業式は淡々と名前が呼ばれ、
壇上へ上がり卒業証書を受け取り
マイクを使って簡単な英語で
スピーチをしていく。

「Thank you for everything!
I’m happy to see you.......」
(ありがとうございます！
あなた達に会えて嬉しいです)的な。

順番はくじで呼ばれる為、
誰がいつ呼ばれるか分からないが
そこは事前に先生に1番最後にしてくれるように抜かりなく根回しをしておいた。

そしていよいよ1番最後…

前夜から全力で丸暗記した英語スピーチ。

 

ミズキ君「hey guys! I have a question.
do you have dream?」

これまでありきたりなスピーチだったのに
いきなりみんなに向かって
質問をしてきたもんだから
事情を知らない人達の視線が集まった

※実際は英語でスピーチしましたが
ここからは日本語訳で書きます。
英語スピーチの為、
流暢な日本語ではありません。

ミズキ君「よう！みんなに質問があるぜ」
みんなは夢は持ってるか？

俺は夢がいっぱいあるぜ、

自分のゲストハウスをやりたいことや
カフェも開きたい、本だって書きたいし
世界も周りたい。

けど、1番大事なのは好きな人と
過ごす時間なんだ。

俺はこの学校で凄く素敵な人と
出逢ったんだ。

彼女は綺麗で、優しく、頭が良く
何より笑顔が素敵なんだ。

ただこの後彼女は
別の国へ行っちゃうんだ

だから俺たちが付き合っていくのが
難しいことは知ってる

けど自分の人生で
後悔だけは絶対にしたくないから
この気持ちをこの場で伝えたい。

(彼女の方へ向き直って)
実は会った時から好きでした。
あなたが次の国で幸せな生活を迎えることを願っています。

いつか、どこかで、どうにかして
この小さい世界で会いましょう。

ありがとう！！！！！

会場のテンションはマックス。

「Fuuuuuuuuuuuu!!!!!!!!」

言い終えた後、司会をしていた
先生から彼女の答えは聞かなくいいの？

と聞かれたが、もちろん断った。

答えは何となく知っていたから。

その後はバッジメイトの全員で
どんちゃん騒ぎ。

呑んで飲んで呑んで…

周りからは冷やかされたり
会場にいなかった子や
今まで全然面識のない子にまで

「まじかっこよかったっす！
スモールワールドさん！」

なぜかスモールワールドさんで
知らない子達に定着していた。

とぅるーらぶさんの次は
スモールワールドさんに改名。

宴会はずっと続き、
バッジの子達が空気を読んで
彼女と二人きりになる機会が出来た。

もちろん、事前予告もせずで
かなり困惑させた為、まずは謝罪。

すると彼女は何を言うこともなく
ただ泣き笑っていた。

彼女は彼女のやりたいことがあるし
俺は俺でまだまだ叶えていきたい夢がある 

 

だから2人がくっつくことはないのは
知っていたが、変な空気が流れていた。

友達でも、彼女でもない。

そして次どこで会えるか、もしくは一生会うことがないかもしれない。

そんな切なさとこっ恥かしいさが　　　　混じった変な空気感。

甘酸っぱい青春というよりは
セブ島の暑苦しいけど、
ベトベトしないそんな留学生活だった。

そして翌日、バッジメイトの子達や
お世話になった先生方とも
お別れし、また次の旅へ向かった。

とぅるーらぶ探しは
まだまだ始まったばかり。

〜続く〜
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フィリピン編もう少しだけ続きます。

ちなみにその時の子は
フィリピンの後に訪れた国で
素敵な方と出逢いそのまま結婚したとの
嬉しいご報告を受けました。

めでたしめでたし。

俺のとぅるーらぶは何処へ…。