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キャリア的視点209 -信頼され続けるための在り様-


毎日ブログ 209日目(2020/9/24)

最初にお断りしておきますが、今日の記事は重いです。記事のきっかけが笑って話せる内容ではないからです。ご了承ください。


信頼を失うという事

先日のニュースに耳を疑いました。

元TOKIO 山口達也容疑者 酒気帯び運転の疑いで逮捕

皆さんご存じの様に、山口容疑者はまあいろいろと会って皆さんの、特に周囲の方々の信用を損なっていました。
私的な観点からすればあり得ない行動でした。

お酒で失敗したのであれば、お酒での失敗だけはやってはいけない話です。少なくともみんなの記憶から薄れ、現役に復帰して数年経つまでは。
とは言え、言うまでもなく犯罪は何年経とうがNGです。今回は「飲酒運転」かつ「追突事故」というダブルでの失点です。正直、世間の信頼は失墜し、芸能界復帰は完全に断たれたと言って良いと思います。

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お酒を飲むことが悪いはずがありません。
お酒の飲む時の心境も色々あったと報道はされています。
今回の事故では、本人も含めて死傷者は出なかったとも聞いています。
だからといって許されるかといえば、残念ながらそうはいきません。

それまでTOKIO時代からのファンで、以前の事件が起きても復帰を望む声は少なくなかったという認識ですが、今回の逮捕でその数は更に数を減らした事と思います。唯一の復帰方法は、他の芸能人もやっている様にYoutubeデビューでしょうか。知名度というブランディングがありますし、少なくとも物珍しさで登録数は上がると思います。

今日の記事は「信頼」「依存」「ブランディング」のどの話にしようかと迷いましたが、やはり「信頼」に焦点を当ててみたいと思います。


期待と信頼

そもそも人との関係の開始は、そのほとんどが信頼関係と共に始まります。初めて会った時にいきなり、「こいつ怪しい…」と思うのはあまりありません。ほとんどとか、あまりとか言っているのは100%ではないというだけです。

要するに信頼関係と言うのは、基本的に性善説なのだと思います。特殊な事が何もない時は信頼から始まる事の方が多いのだと思います。
ただし、最初が信頼度80%くらいから始めると仮定して、後は何かある時の対応次第で足したり引いたりする訳で、普段の【私】次第で増減する、という訳です。

実際は私以外の人が、初めて会った人にどう感じて、どう考えているのかは知りませんので、ここでの話は私の話です。皆さんも似た感じであると信じて書いています^^ ご了承くださいね^^;

手を取り合う銅像

また、最初から信頼が80%といったところで、その信頼を維持することは、実は意外に大変です。雑な言い方になりますが「相手の期待に応え続けないといけない」事になりますので。

人の期待というものも実はかなりのストレッサーに成り得ます。
自分は自分で在り、人が勝手に期待するものに応える必要は、本来どこにもないのですが、それでも期待されてしまうのです。

自分が自分の期待に応えることができた時、それは成功体験足り得ます。
自分が人の期待に応えることができた時、そこに承認・賞賛があれば、そこには快感が生まれます。
これが連続することが叶えば、期待は人を成長させるカギになり得ますが、「自分」が少し弱気になった瞬間には、それはプレッシャーにも変わりえるのです。

ただしこれは自己成長における話です。信頼を「守る」事においては少々事情が異なります。


信頼を裏切る

山口容疑者が今回やってしまった事は、まさにこの「信頼をなくす行為」になります。

先にも書きましたが、いろいろと心境的な問題があったようです。そこは加味したいところでもあります。しかし、だからこそ、本気で周囲の人々の、多くのファンの方たちの信頼を得るためにも、しっかりと自制・自律して欲しかったと思うのは私だけでしょうか。

芸能界というのは比較的復帰しやすい世界でした。過去には個人に「数字が取れる」要素があれば、覚醒剤関連の逮捕者でも復帰している人は数多くいます。
一般社会であれば履歴書などで賞罰を隠すことはできません。それによって再就職が困難になります。
しかし芸能界は数字が取れる人は比較的容易に復活できるのです。

よく言えば実力主義、悪く言えば甘い世界です。少なくとも外から見ている分には私にはそう見えます。近年は芸能人であっても「偶像」ではなく「人」として扱われるようになってきたと思います。芸能人として名も顔も知られているが故に、悪名が大きいと芸能界以外では再就職が難しい場合も出てきました。

芸能人ですらそうなら、尚更もともとその世界にいる私たちは、信頼というものを「当たり前」の物であると同時に、とても大切な物としての再認識をするべきだと感じました。

夫婦喧嘩


我が身を振り返って

我々も同様です。
我々もそれぞれの関係者から、あらゆる期待を掛けられています。自分が認識できるもの、できないもの様々です。
一般社会における「常識人」であることもその一つです。

その全てを認識し、応えることは実質不可能です。それは単純に期待をする側がそれぞれの思惑で勝手に期待しますので、相互には矛盾がはらんでいるからです。であればこそ、コンプライアンスとして、社会規範だけは最低限守るべきなのではないでしょうか。大前提として、です。

信頼を得るためにすべき事は、たったの1つだと私は思っています。

それは「常に誠実でいる事」
相手と対等な関係の中、相手の価値観などを知り、その人に寄り添う。一緒に居る中で自分のできる事を行い、同じだけ頼る。失敗すれば素直に謝罪しフォローする。現実に一緒に居る時間は多くなくても良いのです。いつでも連絡が取れれて、何かあった時に頼り合えればそれで良いと思います。
全員ではなくても良いのです。「私」を頼ってくれる人に対して、「私」がそばにいたい人に対して誠実でいられれば良いと思います。

しかしもっと大切な事は、信頼を得るために行う事よりも「信頼を無くさないためにすべき事」だと思います。
信頼度80%から始めると仮定した時に、言い換えれば既に80%あるとしてそれを下げないための行動を考えていきたいと思います。

よく理想論だと言われますが、理想だからこそ語りたいと思っています。「目標は言葉にすることがはじめの一歩です」です。

それでも時には「出来る事」のつもりが相手の不快を誘ったりすることもあります。それも想定しておきましょう。

今そこにある繋がりを大切にしていきたいと思っています。

人の繋がり

冒頭に戻りますが、山口容疑者は様々な意味でやってはいけない事をやってしまいました。心が弱くなっていたのだとも思います。お酒に依存してしまい、自制が効かなかったのだと思います。

私たちも信頼を得る為に出来る事と合わせて、「信頼を無くさない為に何をすべきか」を考える機会になった様に思います。


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