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キャリア的視点249 -面接・リアルとオンラインの違い:就職支援3/3-

3回連続企画の最終回です。
今回は「就職・転職の面接に関して」を一貫したテーマにまとめてみました。初回は「企業の選び方」、2回目は第0印象と言うことで、応募・履歴書に関して書いていますよ。

最終回は「リアル面接とオンライン面接の違い」を考えていきましょう。


毎日ブログ 249日目(2020/11/3)

リアル面接の注意点

昨日の記事では第0印象として就職の際の応募までを書かせていただきました。今日はその続きとして、実際の面接の場における注意点、そしてリアル面接と、最近増えてきているオンライン面接の相違点などを書いてみたいと思います。

まずはリアルに会う旧来の面接です。
予定の時間の20分前には着くように家を出ることで、電車の遅延などの何らかのトラブルで遅れてしまうなどということも避けれらます。基本的になんのトラブルもなければ早く着きすぎてしまいますが、場所の確認をしたら一旦離れて待機しましょう。その時に携帯のマナーモード、アラームの解除など、面接中に音が鳴らない様に調整しましょうね。
尚、この時すでにどこかでチェックされているという意識でいた方が良いですよ。企業の玄関前は盲点です。企業に入る前で油断していると知らない間にチェックされているというのはよく聞く話です。

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約束の時間の5分前程度を目安に訪問します。13時等の待ち合わせはご注意ください。あまり早くいくと先方の昼休憩の時間を、午後の業務のための準備の時間を奪う事にも成り兼ねません。
要は相手の立場を慮る事がさりげない気遣いになります。相手担当者が気付いてくれるかどうかはわかりませんが、やっておいて損はありません。

受付から会場まで、会場と言っても様々で会議室だったり、ちょっとした休憩室だったりしますが、この時間も視られています。見ているのは案内をしてくれる方です。
案内をする時にその様子をみていて、採用担当者に伝えるのです。であればこの方にしっかり丁寧にお礼を伝えることで味方にしてしまいましょう。同じ報告をされるなら「感じの良い人でしたよ」と伝えてもらう方が得です。

時間が来て訪問し面接会場に通されてもすぐに座ってはいけません。この辺はビジネスマナーのひとつでもあります。営業先で先方より先に座らないのと同じです。
採用側と被採用側というのは昨日も書いた様に本来は対等です。しかしこれからこの会社で働くということは、先輩と後輩という関係になる訳ですから「先輩に対する礼儀として先には座らない」事を実践しましょう。


面接はお見合いです。

採用担当者が現れました。ひとりとは限りません。
しかしもちろん臆することもありません。あなたは「あなた自身」を売り込みに来た営業マンです。堂々と商品を売り込みましょう。

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面接の場はお見合いです。企業とあなたが対等な関係を築けるかどうかをお互いに見極める場です。早く職を定めたいという気持ちはわかりますが、強いては事を仕損じます。
本来であれば納得がいかなかったら辞退するくらいの気持ちで挑むのでも良いと思うのです。納得して自分が対応できることはドンドン受け入れていく事は大切です。

何より大切なのは、企業にとって「私」を雇うことでどんなメリットがあるかを伝えることです。

①それまでのキャリアで会社の業務に役立つことは何かを伝える。
②新たに仕事に必要なら勉強を続ける意思と意欲がある事を伝える。
③自分が入社した上で成し遂げたい事、それが企業にとってどんなメリットがあるかを伝える。

面接の最後に、ほとんどの場合は「何か聞きたいことはありますか?」という事が担当者から出てきます。これはチャンスです。
本音としてはここで給与の件、休暇の件、時間外勤務を始めとする「労働条件」を聴きたいでしょう。本来であれば確認すべきです。しかし日本の企業側は古い体質で、すぐに金、休みを言ってくる人を敬遠します。ですのでここでは別の質問を用意してみましょう。
事前にホームページを食い入るように確認し、質問を用意しておきましょう。もし質問がなければ、
「今日頂いた○○に関する説明で、伺いたかったこともしっかりと理解する事が出来ました。ありがとうございます」
と締めれば、それだけでも好感度は上がりますよ。

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退室し、会社を出て、駅に着くまでは気を抜かない様にしましょう。採用側は最後まで、あなたが見えなくなるまで見ていると思いましょう。


オンライン面接の場合

これが最近、コロナの影響ではじまりました。多くは新卒学生さんが対象なのだとは思いますが、変化についていける会社は既に取り入れて活用しています。

オンライン面接の注意点は、ほぼそのままテレワークの注意点と言っても良いと思います。

①通信環境の整備
面接の途中で通信が乱れたり、途切れたりしてしまうとそれだけで意思の疎通が途切れてしまいます。またオンライン面接をする企業は、最初から、またはタイミングを見てテレワークに切り替える可能性が高いので、通信環境が既に整っているというのは、意外にアピールにもなります。

②使用機器
可能であればパソコンを使いたいところです。最近の学生さんはスマホ・タブレット慣れをしてパソコンが使いにくくなっていると聞きますが、パソコンも使えるぞ、というこれもまたアピールです。

③集中力
テレワークによるWebミーティングはとかく集中力が途切れがちです。なぜならそこはプライベート空間なのですから。画面のすぐ横には本やおもちゃなどのあなたの好きなものが並んでいるのでしょう。必ず視界に入ってくるのです。それに気を取られずに画面の中の採用担当者の話にいかに集中できるか、がカギになります。

④背景
うっかり忘れがちなのが背景です。一部のアプリには背景をクロマキー処理で合成できるものもありますが、面接の際には使わない事をお勧めします。アプリの背景合成は実際かなり雑です。
出来ればちゃんと部屋を片付けて、背景は「白い壁一色」が良いでしょう。「部屋が散らかっている ⇒ 整理能力に欠ける」と捉えられるのは損ですから、少なくとも背景には気を使いましょう。
特に女性はプライベート空間を見せてしまう事にも成り兼ねません。十分な注意をしてください。

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オンラインだからと言って男性は髭の手入れ、女性はお化粧などの身だしなみを怠ってはいけませんよ。カメラに映らないからとパンツはジーンズでというのも、自信の緊張感に影響するかも知れませんので、細かく気を付けましょう。


採用面接で最も大切な事

履歴書等の書き方に関しては昨日の記事(リンクは冒頭にあります)、面談の内容に関してはリアル面談の内容の通りです。その辺はリアルであってもオンラインであっても変わりません。

大切なのは相手に不快な思いをさせない事。もちろんこれはお互い様に、です。圧迫面接なんてことをしてくる会社は、まずブラックだと思って、丁重にお断りしましょう。

そしてリアルであれ、オンラインであれ、採用担当者はきっとあなたの予想していないところを視ていますよ。気を付けてください。

そして採用面接で最も大切な事は「思い込まない」事なのだと思います。
先にも書いた様に採用面接はお見合いです。
こちらも選んでいる訳ですが、相手だって選びます。
採用されれば良いのですが、不採用であっても何ら不思議はありません。縁がなかっただけの事です。
ご自身のキャリア構築にはどうしてもその会社でなければダメであれば、がっつりとこだわって何度でもチャレンジするのが良いでしょうが、きっと「その会社でないとダメ」と言うことはまずありません。
あなたと縁のある会社は必ずあります。気を取り直して次に進みましょう^^



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