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超電磁砲やらバチェロレッテやら黑世界やら

というわけで10月にみたもの・読んだものの記録です。

吉野朔実「恋愛的瞬間」

作中に出てくる

恋愛はあらゆる抵抗に打ち勝つ相思相愛の力 
友情は相思相愛でありながら抵抗によって達成できない擬似恋愛関係 逆を言えば抵抗があるにもかかわらず気持ちのベクトルが向き合っている人間関係と言ってもいい

という言葉をあるエッセイで知り、手に取った漫画。


恋愛心理学の教授が出てくるこの作品は「すべての恋愛の形がここにある」と言われることもある少女漫画なのだけれど、わたしはむしろ友情の尊さについて考えさせられました。

あとは、恋愛経験のなさに焦る女性に向けられるこの言葉も好き。

行きたいところはもうひとつもないの? 今のあなたが それがなりたかった自分? もし本当にそうならそこで待つべきだよ (中略)
人は会うべきひとにしか会わない だからいつでも自分が一番行きたい場所に行くんだよ そこに恋人はかならずやってくる
それは物理的な場所かもしれないし仕事かもしれないし趣味かもしれない そう考えれば可能性は限りない でもそこに行かない限り会えない人がいるんだ


「黒世界 日和の章・雨下の章」


元モーニング娘。のエース・鞘師里保さんが主演の舞台。日和の章・雨下の章共に配信で見ました。

同作は吸血種を描いた「TRUMP」シリーズのうちの一作「LILIUM-リリウム 少女純潔歌劇-」という、吸血種の少女たちが療養するサナトリウムを舞台にした物語でとある経緯から永遠の時を彷徨うことになってしまった主人公・リリー(鞘師)の旅を描いた連作です。(少女の儚さを閉じ込めたリリウムがまた素晴らしいので見てください...。)

演技で衝撃を受けたのは朴璐美さん。一人の女性が幼女だったころから老婆までを演じるのだけれども、死の間際の回想シーンで、一瞬で幼い少女に戻るのです。「ポーの一族」の中でも伝説の話「グレンスミスの日記」を読んだ時のような驚き。

<刺さった話>

「継いでいくもの、超えていくこと」

ほんとうの「永遠」とは何か?と思わされた話。
3年間ひとつの橋を作り続けていた親方が、台風でその橋を失った直後に弟子を事故からかばって亡くなるのだけれど、弟子は託された技術書を元に、さらに5年かかって橋を完成させる。親方の技術書には「これまで師匠に教わったすべてを残す。そしていつか次の世代に、俺の手の届かなかった技術を伝えてくれ」「頼んだぜ、俺の一番弟子」という言葉が残されていた...。

親方「俺の手は永遠に続くものを作り出せる」
リリー「石橋ですか?」
親方「半分正解」

リリーという不死身との比較で人間はもろく儚いものに思えるのだけれども、人は確かに永遠に続くものを作り出せるのだなと思った。

「青い薔薇の教会」

→「青い薔薇」とは不可能の象徴、それでも青い薔薇が咲いたように、いつの日かあなたを許したい...。
神父さまの「許し」への感情に興味を持った。そしていま更にキリスト教に興味が湧いて聖書とかを読んでみています。

あ、そういえば「TRUMP」がコミカライズされるようなので読みたいな。


「とある科学の超電磁砲」のアニメ見返した


「とある科学の超電磁砲」、大好きです。

高校生の頃、友達に「わたしは一番面白い漫画はこれだと思っている」と渡された袋を開けると、入っていたのが「とある科学の超電磁砲」のコミックス1巻。本当に面白かった。自分でもコミックス全巻買ったしアニメも見ました。

(あらすじ)人口230万人、その約8割を学生が占める「学園都市」。そこは他地域よりも科学技術が進み、「超能力開発」がカリキュラムに組み込まれた特殊な地域。その学園都市の中でも7人しかいない「超能力者(レベル5)」の1人である御坂美琴。彼女はその能力と性格のため、学園都市で起こる数々の事件に巻き込まれていく――。



この作品は「とある魔術の禁書目録」という作品の中のヒロインの一人である御坂美琴を主人公にしたスピンオフなんだけれど、少女小説が好きなわたしとしては断然こちら派です。少女同士の友情も自身の才能への葛藤もほのかな恋も、ときめきがすべて詰まってる!

上条当麻という男の子が主人公の「魔術」側から見ると美琴はラノベによくあるやれやれ系主人公(=上条)の周りにたくさんいるヒロインの一人、みたいに見えてしまうし、キャラクターも「ツンデレ美少女」というラベリングがなされてしまう気がするんだけど、「科学」での美琴は責任感が強く頼り甲斐あるいい先輩で、でもかわいいもの好きでお茶目で、友達を大切にしていて...と人格に厚みがある気がする。上条さんに美琴お姉様はもったいないですの。

そして美琴の友達の女の子たちも、可愛いだけじゃないのが良いんですよね。

学園都市の治安を守るジャッジメント・黒子は、美琴を「お姉様」と呼んで慕っているのだけれど盲目ではない。「妹達編」で非人道的な実験を止めるべく危ない橋を渡りかけた美琴が

「ねえ黒子...もし私が学園都市に災難をもたらすような事をしたら...どうする?」

と問うた時の、黒子の

「どういうつもりでそのような事をおっしゃるのか分かりかねますが...それがこの街の治安を脅かすならたとえお姉様が相手でも黒子のやることは変わりませんの」

というセリフは、少しさみしく思いつつも痺れます。

超能力をほぼ持たないジャッジメント・初春の、だからこそ後方支援で自分のできる事に全力な姿も、佐天さんの明るくて友達思いなところも大好きです。

あとね、今回一期から通して見たときに、美琴の成長に泣きそうになってしまった.....。

”美琴のクローンが密かに作られていた”という衝撃の「妹達(シスターズ)編」では、自分の幼少期の行動から生まれてしまったクローンがひどい扱いを受けていることを思いつめた美琴は友達には頼らないで孤独に戦います。事情を知らない黒子は夜な夜などこかに出かけていく美琴を心配するし、頼ってもらえないことに寂しさを感じている。けれど美琴は友達を巻き込みたくないから何も語らない。

それが、「Silent Party」編では友達を頼るんですよね〜〜!

責任感が強くて一人でなんでも解決しようとする美琴がかっこよくて好きだったけど、「頼ってもらえない友達側」の気持ちを考えたり、「妹達(シスターズ)編」の経験を踏まえて今度は3人に相談する美琴も尊いし、頼られた時、かなりヘビーな内容だったにも関わらず迷いなく美琴を助ける黒子、初春、佐天さんも尊い。そして、ずっと美琴を案じてやきもきしていた黒子の、頼ってもらえるようになって嬉しい気持ちがびしびし感じられてにこにこしてしまう。

3期「超電磁砲T」は初めて見ました。記憶を失った美琴にもう一度黒子が惹かれていくのが好き。OPの「dual existence」もかっこよすぎ!

Sexy Zone「NOT FOUND」


物足りないや物足りないんだ 夢のまた夢のまた夢
中途半端こんなプライド丸めて捨てようか
笑えないんだよこんなとこじゃ もがいてもがいてもがいて
ありったけの僕らの思いを 繋げたいんだ 嗚呼

とっても良曲!

「Sexy Zoneに出会ってから今までにない芸能人へのハマり方をしている」という話を度々していますが、白状してしまうと、曲もメンバーが出ているドラマも、超絶好きなものもあればそこそこなものもあるのです。

しかし、「NOT FOUND」はめちゃめちゃはまってしまった!

おそらく、せくしーのオタクでなかったとしても好きな曲だしMVでございました。ボカロ世代とか東京事変好きな人あたりにも刺さるのではないだろうか(偏見)。いやわたしがそうなだけなんだけど。ジャジーな曲に弱いんですよね。

もちろん3形態購入してしまったし、月収があと3万多ければ追加で何枚か購入していたと思う。

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↑ジャケットも好み...。

カップリングの「Bad Girl」も「NOT FOUND」に迫る勢いで好きです。
SMAP「青いイナズマ」のようなセクシーさなのでは?

※あとぜんぜん関係ないけど、インスタでライブグッズ紹介しているのがわたしの好きなSexy Zoneさんだったのでよかったら見ていってください。この面白さ。

「ここらで一旦僕らと一緒にエコのことを考えてみよ?My Sexy ストロー」、買ったよマリちゃん!

バチェロレッテ・ジャパン


言わずと知れたリアリティーショー「バチェラー」の男女逆転版。
前職の同期に勧められて見た「バチェラー」はあまり響かず、それほど期待しないで見始めたのですが…これは面白かった!

「どうせお金持ちの女性が出てきて玉の輿を狙う男性とドロドロを繰り広げるんでしょ?」と思っていたんだけれども、初代バチェロレッテ・福田萌子さんの人間性がとっても素敵で、いろいろと考えさせられる作品でした。

「杉ちゃん」こと杉田陽平さんという現代アーティストの方が最後まで残っていくのだけど、実は初回では緊張からか少し挙動不審で、正直「この人はここで落ちるのだろうな」と思っていました。だけど、萌子さんはきちんと杉ちゃんの内面に向き合って、彼の良さをどんどん引き出していった。

杉ちゃん、感性が豊かで(「愛とは花びらみたいなもので、強引に掴もうとするとどこかに行ってしまうけれど、向こうに行ってしまったかと思えば手に入ることもある」みたいなことをさらりと言うんですよね)才能もあるのにひたすら謙虚で素敵な人なのですよ......。


だけどわたしはそれに気づかなかった。自分は人の発言や見た目、仕草に引っ張られずに、どれだけ人の内面に向き合うことができているのだろうか、と思わされました。




PS:
というかんじで素敵な作品だったのですが、ナインティナインのお二人と「落選組」の男性が集うアフタートークがちょっとわたしには合わなかった。

ナイナイのお二人、プデュの時にも思ったんだけれども「相手をバカにして取る笑い」が多くないですか?

バラエティを面白くするためには仕方ない部分もあるのかもしれないけれど、人が何かに真剣に取り組むような番組とか女性ターゲットの番組の司会には向いていないのではないかと思った。

爪痕残そうとしている落選組の男性陣も、気持ちはわかるんだけれども寄ってたかって萌子さんに文句を言う姿に引いてしまったよ、ごめんね...。






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