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ビール工場を止め、缶を水に入れ替えてハリケーン被災地へ届ける「TURNING BEER INTO WATER」 【PR研究所010】

 2017年アメリカのビール会社Budweiser(バドワイザー)はハリケーンの被害を受けた地域に対し手を差し伸べるべく、ビールの製造ラインをストップさせ、代わりに飲料水製造ラインに変更し、できた水を送り届けました。

 当時アメリカを襲ったハリケーンハービーは、数十万人の市民が停電に巻き込まれるほどの大きさ規模のものでした。それにともない、水の断絶も各地で起こっていました。

 すぐさま被災地を助けるため、Budweiserは、自社のビールの製造ラインをストップさせ、代わりに飲料水製造ラインに変更するというかなり大胆な方法を取りました。
 また、そのような取り組みを動画として社会に発信しました。

 このすばやい対応と大胆なキャンペーンは、被災地を助けたことはもちろんのこと、その社会的貢献を果たす姿勢を、1300を超えるメディアが取り上げました。

 

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(通常のBudweiser。コンビニでたまに売ってるちょい高のやつですね。)

 特に注目すべきは1点あります。
 それは、大胆なCSR(企業の社会的責任)を実現したことです。今回の「TURNING BEER INTO WATER」は、工場を止めて飲料水製造ラインに変え送るというかなり大胆なことをやってのけてます。そのようなCSRが、災害を受けてとっさの機転でやったことなのか、前もって考えられていたものなのかはわかりません。しかし、どちらにせよそのような大胆なことが行えるという時点で、企業がふだんからCSRを重大なものとして捉えていることがわかると思います。CSRに対する意識の高さが伝わってくるPRでした。

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