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「親から逃げて、自分の人生を生きて」介護当事者からの重すぎる言葉

これから介護を始める方へ


現在、65歳以上の高齢者の割合は約27%(※1)、4人に1人が高齢者だ。2025年には、高齢者の5人に1人が認知症になるという推計がある(※2)。たった一人で認知症の親の介護をする…そんな未来に備えている人がどれほどいるだろう? そのときは突然やってくる。シングル介護の現実を当事者に訊いた。

認知症の86歳母と、54歳の娘

母親の病院も、ついに新型コロナの影響により、3月に入ると面会規制が強まり、7日には完全面会禁止となった。

関西在住、54歳の星野沙月さん(仮名)はまだ『自主規制』レベルだった頃は、看護師に止められても、母親に会いたい一心で担当医に直談判して面会していた。

しかし、日に日に規制が厳しくなり、毎日会うことは難しくなっていく。それでも、顔を見せるなり満面の笑みを浮かべる母親を見ると、明日も会いに行きたくなる。

「お母さん、寂しい思いをさせてごめんね」
「大丈夫よ。心配しないで」

優しい言葉に、思わず母親を抱きしめる。すると、母親も抱きしめてくれる。

昨年の12月から入院している母親は、世間で今、何が起っているかを知らない。帰り際、星野さんは決まって、「じゃあ、仕事に行って来るね」と言う。すると母親は、「いってらっしゃい、気をつけてね」と返してくれる。

かつては毎朝聞いていた母親の言葉。その言葉が聞きたくて、ついつい嘘をつき続けている。

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https://gendai.ismedia.jp/articles/-/71519

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