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はじまりの今日のはなし。

どす黒くてざわざしてるのに、少しきらきらしていて、そして、確実にふわふわしている。
得体が知れない。形もわからない。
そんな気持ちをこの数週間抱えている。
まぁ、「気持ち」なのであって目に見えないから形がわからないのは当たり前だけど。

今もその気持ちは抱えていて、それ自体は変わらず得体が知れない。
でも、それと似た気持ちを知っていることに気づいた。
思い出したと言ったほうが近いかな。


ほら、顔上げ少し笑って
そりゃいろいろあるよ分かるって
思い通りのstoryとはいかないけれど
GReeeeN/扉

さっき、お風呂に入っていたら頭の中に流れてきた。

この曲を毎朝聴いていた時期がある。
高校に入学して数ヶ月経った頃。ちょうど今くらいの時期かもしれない。

入学祝いに買ってもらった紫色のWALKMANで、
学校に向かうバスの中でリピートしていた。

その頃の私は新しい環境に疲れはじめていたんだと思う。田舎の小さな中学校から、隣町の大きな高校に進学して、環境のギャップにカルチャーショックを受けまくっていた。
名前のわからない大勢の同級生。真面目にやらなくていい掃除。ひざ上丈の短いスカート。

その時と似ているんだ、今。

6月1日。
今日付で異動になった。
年度が変わる時、異動の発表が無くて、「ああ、来年度も変わらずここにいられる」と安堵した矢先だった。

退職、厄介なウイルス対策などなどが重なり、5月中旬に突然異動の話が持ち上がった。

上の方針だから、私はサラリーをもらって働いている身だから、従うしかないのはわかっている。
これがやだ!って言えるものもない。ある意味チャンス。でもさ…
八つ当たりする先も無く、気持ちはぐるぐるまわるばかり。

この数週間は今のところと並行しながら次に移る準備をすすめてバタバタだった。
私は今、疲れている。
だから、この曲を思い出したんだと思う。



「ほら、顔あげ少し笑って〜♪」
お風呂で口ずさんだら、心がスッとした。

新しいことがはじまるとき。
そりゃ、ぐるぐるするよ。
この曲はそう言ってくれている気がする。
高校生のあの時もこの曲に背中を押してもらって。そうして進んできたから今がある。

明日何ができるかなんて君が決めるだけ

ぐるぐる考えて、「頭でっかち」になるのは私の悪いクセだ。
丁寧に小さなことから真心込めて。

君の扉を開ける鍵は いつも君のポケットの中
今開けばほら目の前に きっと待ってる
『次の自分』が

背中を押してもらったら、あとはやるだけ。
どうせなら、わくわくしていたい。



今日が、はじまりの日。



最後までよんでくれたあなた。

ありがとうございます。

春瀬

最後まで読んでくれたあなた。 ありがとうございました。またいつか🍄