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バーニングマン記録③ 砂漠生活を乗り切る準備

食料も水もガソリンもすべて自分たちで持ち込んだもので賄い、ゴミは最小限に抑える。限られた資源をどう使って夏の砂漠で楽しむか…

実は私たちは、キャンピングカーの予約や仕事など諸々の都合によりバーニングマン最終日までは参加できず、終了数日前に引き上げる日程となったのだが、それでもキャンピングカー暮らしは5泊6日。うち4日半は買い出しには当然行けないし、電気や水も満足に使えるか分からない。ある意味非常事態的な状況に自ら進んで飛び込む体験。

そんなバーニングマンに向けて準備したことと、行ってみて体感したことをまとめて振り返り。初めてバーニングマンに行く人には特に必見のTipsをお届け。

厳しい環境の中こそ、ごはんが大事

夏の砂漠の気温は厳しい。日中は40℃前後まで上がるし、夜は5℃前後と非常に寒い。こんな厳しい環境の中で元気に楽しく過ごすには、何はともあれ体調管理。熱中症対策の備えも必要。

ということで、我らがごはん隊長が出発前に整理してくれた計画がこちら↓ 

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この計画、結果的にもなかなか素晴らしく、毎度のご飯が美味しく体に染みたのを覚えている。

まず朝、これから暑い砂漠で過ごすためにスパムで塩分、フルーツで糖分、ピクルスでを補給して、パンで腹持ちをよくする。すべてアメリカで購入。

昼、日本から持って行ったアルファ米。水を注ぐだけでできるご飯は初めてだったが、なかなか美味しい(砂漠マジックかもしれないが)。それと、レトルトカレー類とフリーズドライ味噌汁も日本から持ち込み。刺激的なことが多すぎる中で、馴染みの味に出会えるとほっとする。そして、この味噌汁、キャンプサイトがご近所だった日系アメリカ人のご夫婦にも少しプレゼントすることになり、とても喜ばれた。

夜、早茹でパスタを日本から持参。パスタソースやスープはアメリカで購入。パスタは当然アメリカでも買えるが、買い出しをスムーズにするために持ち込んだ。夜はとても冷えるので手軽にあったかいものを用意できると良い。

という感じで、昼と夜はメニューを入れ替えた日もあった記憶だが、とりあえずざっとこんなご飯イメージを先に作っておくとと買い出しにも便利。あとは、ドライフルーツなども買い足してつまんでいた。

砂漠で何着て生きていく?

この写真、普通に街にいたら完全にやばい人だが、ばっちり対策をするとこうなる。

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よくある突然の砂嵐に備えて口を覆える布はマスト。それから日差しを遮るものが何もなく照り返しも激しいので、サングラスor防塵ゴーグルも大事。暑い日中のために何か頭に被るものも準備。常に全部付けておく必要は無いが、砂嵐と日差しを舐めてはいけない。そんなところなので、日焼け止め、目薬、のど飴あたりも用意しておくよい。

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バーニングマンでは、脱ぎたい人は勝手に脱いで、着飾りたい人はとことん着飾り、普段着っぽい人も中にはいるし、とにかく個人の自由。

何を着てもいいのだが、細かな砂ですぐに真っ白白助に…!服も靴も砂漠用を用意しておかないと帰りが大変。映えるバーニングマン衣装はInstagramで要チェック。私たちはたい焼き屋ということもあったので、わりと甚兵衛を着て過ごしていた。風通し、動きやすさなど適していて日中はおすすめ。甚兵衛にあわせて「お祭り足袋」という、底がゴムで靴がわりになる足袋もかなり重宝した。

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昼間は暑ーい暑ーいバーニングマンだが、ひとたび日が沈むと一気に冬の気温に。さすがにマイナスにはならないが、気温一桁台に対応できる服の準備が必要。(それでも裸の人はいるので体温調節がどうなっているのかまったく謎だ…)

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それから、自分の体や自転車をピカピカ光らせる電飾も大事。これ、笑っちゃうかもしれないが、砂漠の夜は本当に真っ暗で、光らせないと見えないため、車や自転車と衝突しかねない。ヘッドライトや光る腕輪を持っていったが、気持ち的にも安全的にももっとピカピカさせたかったなあと少し後悔した。クリスマスツリーの電飾を体にぐるぐる巻き付けるくらいやりたい。

ちなみに、自転車は事前予約でレンタルできる。広大な土地を動き回るのに自転車は必須。もしかしたら、安い自転車を現地で買っていってもいいかもしれない。

バーニングマン生活の必需品は?

ここからは、ざっとその他準備すべきものについて。大事なものはまだまだたくさん…

 
→記録によると8人の飲用、食事用衛生用たい焼き用合わせて120Lくらいは用意。アメリカではたしかガロンで表示されていて、1ガロン=3.785Lで、だいたい32ガロン(もしかしたらもう少し余分に買ったかも)。大きなタンクだけだと使いづらいので、大きめボトルタイプなど分けて購入。水は大事なので日数、人数、用途を考えてしっかり計算しとくべき。ちなみに、これはキャンピングカーのトイレやシャワーはほぼ使わない想定。さらに初日の飲み物などは別で買っていたと思う。
・体拭き、シャンプーシート
→キャンピングカーにシャワーは付いているが、人数が多いと水をたくさん使ってしまうので、節約する意味でも介護用のシートなどで代用することにした。シャンプー用として売っているやつより体拭きシートのほうが強力だったので、だんだん皆体拭きで髪まで拭くように。(笑) こういうものは日本で用意しておくと安心。多めに買うとウェットティッシュがわりにも使える。
・ペーパー類
ウェットティッシュ、ティッシュ、トイレットペーパー、キッチンペーパーなどなど、特にウェットティッシュは乾燥した砂漠で重宝するので多めに。ちなみにトイレは外に仮設トイレが設置されるのでそこを使える。ただ、仮設トイレにトイレットペーパーが無い時もあるので、持ち込みも考えて計算するのがいい。キャンピングカーのトイレはたまーに使うくらいに抑えた。
・キッチンまわり
使い捨ての皿、コップ、スプーン、フォークを購入して、使いまわせる時は除菌シートで拭いて再利用していた。洗い物の水も最小限になるように。その他、ラップ、アルミホイルも1本ずつは購入。
・砂対策、掃除関連
→まず、布テープ、透明ビニールシートorゴミ袋を大量に。車の窓の隙間という隙間から砂が入るのを防いだり、キャンピングカーの中が傷つくの防いだり、掃除しやすくするために、ビニールをとにかく敷き詰めた。入り口にもカーテン的に設置。ゴミ袋は当然ゴミ処理分にも必要。あとは、ハンディタイプの掃除機小さなちりとりホウキセットが重宝した。砂は本当に細かいので掃除が大変。掃除機は自宅からスーツケースに入れて輸送…笑
・キャンピングカー関連
ガソリンは満タンにするだけでなく、余分に専用容器に入れて持ち込む必要。量は記録に残っていなかったが、16000円くらい使っていた。これは発電機のための分も入っていた記憶。あとは汚水用の黒いビニール袋。これも必需品。
・その他工具類
→これはもう何をするかにもよるが、ちなみに私たちが持ち込み&現地購入で用意したのは、ハサミ、カッター、トンカチ、ロープ、電動ノコギリ、インパクトドライバー、シャベル、タッカ、ワイヤーなどなど。さらに屋外で電気を使うには発電機のレンタルも忘れずに!

とまあ、こんなところで、後は個人の旅行用の必需品と、バーニングマンで自分がやりたいことに必要なものを忘れないように、といったところだろうか…

さてさてようやく準備の話も終わり、
ついに次回、アメリカ、サンフランシスコからブラックロック砂漠への旅を振り返ろう。

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