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今を生きるとはどういうことか。

みなさんは、時間をどのように捉えていますか?

過去に起きた出来事は変えられない。
過去自分はこうだったから、今の自分はこうだ。
臨場感のある目標設定をすれば、現在の自分は自然にその目標に向かって歩き出せる。

これらは、すべて因果論で捉える見方です。

因果論は可視化できるからこそのわかりやすさがあり、効率的な方法だと世間では教えられます。ロジカルシンキングやPDCAなどはまさにその代表例ですね。

これらはある程度「答えのある問いや未来」に対しては有効です。

私自身は過去のあれこれを悔やむのも好きじゃないし、未来なんてものは変わるし正直わからないと思っています。

万物は移り変わるし、絶対的なものは何一つ存在していない。

つまり目標設定したところで予想外の出来事は起きるし、変化の激しいこの時代には「大きな流れに身を任せるスキル」もある程度重要なのではないかと思うのです。

私は、今が変われば過去も未来も変わっていて、今を起点に常に出来事は動いている、という捉え方をしています。

例えば、過去の不登校の経験。私はこの経験をずっとコンプレックスだと思って生きてきました。みんなと同じ道、社会的な群れから外れてしまった経験であり、黒歴史。それは私にとっての隠したい経験であり、過去の自分だったわけです。

でもその経験が、あるときにふと、これは私の重要なルーツであり、思想をつくりあげたきっかけだったんじゃないか、と捉え直しをします。その結果、黒歴史は黒歴史でなくなり、私にとってのかけがえのない経験となったのです。(認知によって過去が変わった!)

身近な例でも、たくさんの隠したい自分は存在しています。

一生懸命努力し、成長を重んじる人ほど深層心理には「私は無能な人間である(だから、努力して補わなければならない)」という前提があったり。

ダイエットをいくら頑張っても体重が減らずに挫折してしまう人ほど、深層心理には「私は醜い人間である(どうせ変わらない)」という前提があったり。

この前提のことを"メンタルモデル"と呼びます。

この、本人も認知していない前提認識がある限り、人は自動的に変化を拒む性質があるのです。

では、このメンタルモデルをどう扱っていけばよいか。

私は、含んで超えるという原則を大事にしています。メンタルモデルは、悪者ではない。自分が世界をどう見ているのかの認知の在り方のひとつだから。メンタルモデルがあるおかげで今の自分があるわけだし、それらが重なりアイデンティティになっている。それらは今の自分を創り上げたリソースの大切な一部だと捉えています。

だからこそ、今の自分にとって必要のないメンタルモデルは自分で自由に衣替えができるとぐっと生きやすく、人生がくるくる動き始めると信じています。

まず、自分のメンタルモデルを自分自身が知覚すること。
そして、そんなメンタルモデルに感謝と敬意をもって自分の中に含むこと(手放すではない)。
その上で、今この瞬間はどんな自分で在りたいかを探求し、選ぶこと。

このプロセスを経て、人は変化していきます。

過去と未来は"今"によって常に動いている。

今この瞬間に自分にとって必要なものと、必要ではないものを掬い上げることさえできれば、過去も未来も関係なく今この瞬間から、人生は編みなおしができる。

今を生きるってそういうことじゃないかな。

私はそう信じています。

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\自分のメンタルモデルを知り、含んで超えるセッションを経験したい方へ/




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