みずうみ

水と音と生活。しとしと歩く。 https://soundcloud.com/mizu-…

みずうみ

水と音と生活。しとしと歩く。 https://soundcloud.com/mizu-umi

記事一覧

わたしのかたち

ずっとかたちは変わらない 変化とは、 自分では気がつかないものである 心臓の音を聞くことが好きな彼は 今日も半信半疑のまま夢を見る 昨日の彼女は優しかった 遠くか…

みずうみ
3年前

真鶴

気がつけば 海沿いを走っていた ややきつい 帽子を被り 可能性と 生命を 持て余して 辿りつけば 何が 見えるのか 辿りつくまでに 何を 失うのか そんなことは…

みずうみ
3年前

小樽

改札を出ると 小さな海と 大きな道が 見えた そして 振り返る なぜ ここにいるのか と 大通りでは 住民たちが 何やら集まっている 運河沿いからは 中国語が …

みずうみ
3年前

巡礼

気がかりな こと 日が暮れて 消えて 君はそっと うたった 街を 出る うた ワクワク するね いろんな ものが 見える 気が する 耳障りな 音 気がつけば …

みずうみ
3年前

mata.

また 冬が きたね また 春が くるね また 子供たちは 駆け出して 何を 探しに 行くんだろうね 遠い 夏のこと 近い 空 眩しい 空 未来の こと どうか …

みずうみ
3年前

目覚めたくま

・・・ 目覚めたくまは とても大きな あくびをした ああ ずいぶんと長く 眠ったなあ どのくらいの時間が 経ったのだろう どのくらい年を 重ねたのだろう すっか…

みずうみ
3年前

水溜りの向こう

・・・ 夢の中で 懐かしい人の 懐かしい姿に出会った 夢を見るのは 久々だった 夢と 現実の 違いは なんだろう 夢には 続きがない 現実には 続きがある けれ…

みずうみ
3年前

陽だまりで音楽を

こんにちは 先日 住む場所が変わり モノの少ない部屋にいると 心の中もスーッと 中学校の体育館のような がらんどうの気分になっている それはさておき 最近は ニ…

みずうみ
4年前

前々から 思っていたことでは あるけれど。 人を好きになる ということに関して 声の役割は 非常に大きいな と 先日 思いました。 コンビニで。 つまり その …

みずうみ
4年前

石屋

あ どうも こんばんは 石材屋です 突然ではあるが あなただけに 特別大サービス この石を 譲りましょう なかなか 高価なんですよ え 要らない ? いや そん…

みずうみ
4年前

あーもんどちょこれーと

あーもんどちょこれーと 笑って許してほしい 小さいわたしのからだ もっとはやく前へ進めと 一生懸命、両腕を振って つまさきを前へと蹴り出す 笑って許してくれるだろ…

みずうみ
4年前

違和感

違和感は、あっていい。 少しだけ違和感がある その時に 少しだけ自分が変わる。 ・・・ かといって 違和感を 求めすぎない方がいい。 あなたは あっという間に …

みずうみ
4年前

祝日

祝日 罪の意識を感じていますか。 センチメンタルにかかせないものは、人それぞれ違うもので。 わたしの場合は、はちみつと炭酸水だった。 スプーンいっぱいにすくうっ…

みずうみ
4年前

旅に出ましょう

暖かい季節に なりました 野草が 茂り さらさらと 太陽は ゆったり チリチリと 水面は 光り 鏡のよう 鏡の  向こう側へ 行ってみませんか 見えない 小さな…

みずうみ
4年前

教祖になりたい

教祖になりたひ 来世のおはなしをしようと思う ぼくは何か宗教を信仰していたり、 極楽浄土があるとは思ってはいないけれど、 死んだら終わり とも、思っていなく…

みずうみ
4年前
2

御手紙

気掛かりに なったので 手紙でも  書こうかしら 内容は  なんだか 履歴書みたいになった だって もう ずいぶんと 経っているじゃないか さてと 住所は なん…

みずうみ
4年前

わたしのかたち

ずっとかたちは変わらない

変化とは、
自分では気がつかないものである

心臓の音を聞くことが好きな彼は
今日も半信半疑のまま夢を見る

昨日の彼女は優しかった
遠くからわざわざこの街に来たと言う

人生とは joy だ
と、わたしはそう教わった

わかってる、わかってるよ
いまも彼女のこと彼のこと
ずっと想っているもの

外が明るい
朝になったということ
あの子が憎い
お腹が空いてるということ

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真鶴

気がつけば

海沿いを走っていた

ややきつい

帽子を被り

可能性と

生命を

持て余して

辿りつけば

何が 見えるのか

辿りつくまでに

何を 失うのか

そんなことは

考える必要が なかった

山の 緑の 深さ

海の 青の 深さ

我が 身の 軽さ

今夜の 寝床は 

どこだろう

それでも

帰る場所は あるのだと

漠然と

言い聞かせていた

この街も

今は 通過点で

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小樽

改札を出ると

小さな海と

大きな道が 見えた

そして 振り返る

なぜ ここにいるのか と

大通りでは

住民たちが 何やら集まっている

運河沿いからは

中国語が 聞こえる

まだ 冬とは言えないが

寒さ を予感させる

寒さ である

駅前の

ミスタードーナツに入る

この場所で

暮らす 人 人

コーヒーの味は

店を出ると 忘れた

今夜の寝床 は

どこだったか

もう夜

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巡礼

気がかりな こと

日が暮れて 消えて

君はそっと うたった

街を 出る うた

ワクワク するね

いろんな ものが 見える

気が

する

耳障りな 音

気がつけば 消えて

君は そこに いた

気がつけば 消えて

田舎 育ちの

素朴な 物語

みた まま

知った まま

mata.

また

冬が きたね

また

春が くるね

また

子供たちは

駆け出して

何を

探しに 行くんだろうね

遠い 夏のこと

近い 空

眩しい 空

未来の こと

どうか

お元気で

また

花は 咲きますよ

ほら ね

目覚めたくま

・・・

目覚めたくまは

とても大きな

あくびをした

ああ

ずいぶんと長く

眠ったなあ

どのくらいの時間が

経ったのだろう

どのくらい年を

重ねたのだろう

すっかり目覚めたくまは

のそのそと

歩き出した

おや

体が

とても軽い

なぜだろう

きんにくも

しっかりしている

はて

まだ

夢の中なのだろうか

きっとそうに

違いない

夢から覚めるには

どうし

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水溜りの向こう

・・・

夢の中で

懐かしい人の

懐かしい姿に出会った

夢を見るのは

久々だった

夢と 現実の

違いは なんだろう

夢には

続きがない

現実には

続きがある

けれど

本当だろうか

昔から 沢山の人が

似たようなことを 考えた

でも 僕は

これを

ただの

実感 と呼ぼう

どうか 

もう一度



再び目蓋を閉じる

・・・

君は

どこへ行ってしまったの?

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陽だまりで音楽を

こんにちは

先日 住む場所が変わり

モノの少ない部屋にいると

心の中もスーッと

中学校の体育館のような

がらんどうの気分になっている

それはさておき

最近は ニューノーマルとか

言われるが

どうでしょう

個人的に

仕事などの面では

恩恵を受けていると

感じることも

あるけれど

やっぱり

急ごしらえな

感じはします

慣れてくるものだろうか

というか

マスク

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前々から

思っていたことでは

あるけれど。

人を好きになる

ということに関して

声の役割は

非常に大きいな



先日

思いました。

コンビニで。

つまり

その

店員さんの声が

美しかったので。

恐らく

その美しい声の店員さんは

生活の佇まいというか、生き方も

きっと美しいだろうなあ



これは自分勝手な理屈だが

そう思っている。

もちろん

美しさという

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石屋



どうも

こんばんは

石材屋です

突然ではあるが

あなただけに

特別大サービス

この石を

譲りましょう

なかなか

高価なんですよ



要らない



いや

そんなことは

ないはずだ

なぜなら

今日から私が

あなたの

名前を

もらうから

あなたは

今から

石俵盛男

ってわけで

身分証明書も

ちゃんとあるから

どうぞ

じゃ

今から

私があな

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あーもんどちょこれーと

あーもんどちょこれーと

笑って許してほしい

小さいわたしのからだ
もっとはやく前へ進めと
一生懸命、両腕を振って
つまさきを前へと蹴り出す

笑って許してくれるだろうか

おっことさないように
あなたが好きだと言ってくれた
ワンピースのポケットに
慌てて放り込んだ

笑って許してくれるよね

溶けてしまっていても
ごめんねが言えなくても
間に合わなくても
靴紐がほどけていても

笑って笑って

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違和感

違和感は、あっていい。

少しだけ違和感がある

その時に

少しだけ自分が変わる。

・・・

かといって

違和感を

求めすぎない方がいい。

あなたは あっという間に

違和感に飲み込まれて

しまうだろう。



私は

飲み込まれて

しまった





何だか

いつもと違う

どうにも

しっくりこない

その感覚が大切である。

筋トレである。

少しきついくらいが

丁度

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祝日

祝日

罪の意識を感じていますか。

センチメンタルにかかせないものは、人それぞれ違うもので。

わたしの場合は、はちみつと炭酸水だった。

スプーンいっぱいにすくうったならば、ねばねばと糸をひく。

エイリアンがでてくる映画で、見たことのありそうなそれを、

口いっぱいに頬張ると、食道から脳天まで突き抜ける鋭い甘みの後に、隅から隅まで広がる、

甘い粘り気の不快感が訪れる。

それを炭酸水で流し

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旅に出ましょう

暖かい季節に なりました

野草が 茂り

さらさらと

太陽は ゆったり

チリチリと

水面は 光り

鏡のよう

鏡の 

向こう側へ

行ってみませんか

見えない 小さな 

生き物たちは

にんまり 笑顔

お祭り騒ぎ

今日も みんなで

ピクニック

ミミズの兄さん

こんにちは

おやおや

大きな にんげんたちは

だんまり しとしと

白い顔

まいったなあ

せっかくの

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教祖になりたい

教祖になりたひ

来世のおはなしをしようと思う

ぼくは何か宗教を信仰していたり、
極楽浄土があるとは思ってはいないけれど、

死んだら終わり
とも、思っていなくて

きっと来世があるはず
なにかに転生するに違いない
と、いまからわくわくしている

もっと具体的なはなしをすると
ぼくは生まれ変わったら、

◯HEART BREAD ANTIQUEの
ぞっこん塩パン(バター多

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御手紙

気掛かりに なったので

手紙でも 

書こうかしら

内容は 

なんだか 履歴書みたいになった

だって

もう ずいぶんと

経っているじゃないか

さてと

住所は なんだったかな

まったく 

うろ覚えである

それに

とっくに引っ越していることだろう

それでも 構わない

けれど 

配達人は

困るだろうな

一言 添えておこう

該当する住所が

見つからなかった場合

これ

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