渋谷瑞也(小説家)

小説家です。第25回電撃小説大賞 金賞受賞。 著作は『つるぎのかなた(全4巻)』『統京…

渋谷瑞也(小説家)

小説家です。第25回電撃小説大賞 金賞受賞。 著作は『つるぎのかなた(全4巻)』『統京作戦(既刊1巻)』。 現在は新規企画進行中です。 ご連絡は以下のメールアドレス、またはX(旧twitter)のDMにてお願いいたします! Miznari.S_428★outlook.com

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「カコミライ×エフェクト!」あらすじ

人の過去が視える能力を持つ高校生・東雲朝翔は『人助け同好会』という何でも屋を開き、その力で身の回りの事件を解決していた。 そんな彼の元に、人の未来が視える同級生・西條夜澄がある依頼を持ち込んでくる。 それは朝翔の友人である少女・林葉瀬那が辿るバッドエンドを回避するため、力を借りたいというものだった。 二人は互いの力を掛け合わせ、瀬那をハッピーエンドへ導くことに成功する。以降、夜澄も同好会に加入することになるが、彼女には真の目的がある。 それはバッドエンドの分岐先で朝翔と結婚し

    • 「カコミライ×エフェクト!」第3話

      ① 放課後、女子サッカー部の練習をグラウンド外から見守る夜澄。 【前回までのあらすじ】 モノローグに乗せ、短いまとめの過去回想開始。 【わたしの幸せな未来が変わった要因は おそらく『人助け同好会』の設立で】 教壇に立ち、同好会の設立を宣言する2話朝翔のカット。 【その影には 未来を盗む泥棒猫】【林葉瀬那がいると分かった】 朝翔とじゃれる2話瀬那と、朝翔と結婚している未来瀬那のカット。 【残る謎は あの未来と現在を繋ぐ過程――】 【そんな状態から一ヶ月】 回想終了し

      • 「カコミライ×エフェクト!」第2話

        ① 夜澄が教室隅の自席で頬杖を突き、スマホで映画を見ている。 窓の外には桜が咲いており、時間は朝の始業前。クラスメイトたちは「一緒のクラスだね」など新学年開始の会話をしている。夜澄のモノローグ。 【PART2は 『未来』と『裏側』を描くものみたい】 夜澄のスマホに『バックトゥーザフューチャー PART2』のタイトルコールが出ている。 【というわけで少し時を遡り 今回はわたしの裏話】 朝翔が明るい笑顔で入室してくる。 朝翔「おはよっす! みんな1年間よろしくー!」 「

        • 「カコミライ×エフェクト!」第1話

          ① 人が帰り始めた騒がしい放課後。教室隅の自席で、メインヒロイン・西條夜澄が深呼吸し、精神を集中させている。雰囲気・容姿はクール系の美少女。 夜澄のモノローグから物語開始。 【『人生はクローズアップで見ると悲劇だが ロングショットで見れば喜劇だ』】 彼女が見つめる教室の中心には主人公・東雲朝翔がいて、友人たちと楽しそうに話している。雰囲気・容姿は笑顔が似合う明るい少年。イメージに反して赤い眼鏡を掛けている。 【そんな言葉があるけれど】【人生を 遠くまで視るのは難しい

        「カコミライ×エフェクト!」あらすじ

          【禁忌】統京作戦〈トウキョウフィクション〉シナリオ構造解説【自演乙】

          はじめにみなさまこんにちは。良い夏休みを過ごされているでしょうか。 お久しぶりのnote投稿です。とても長いです。 標題の通りシナリオネタバレ記事を書いてやろうと思います。 著者の考察記事は禁断過ぎるやろ。いやなんで? 理由はいくつかありまして。つい先日持っていた原稿を抜けて数日暇な時間が出来たのと、 その時間でニュイ・ソシエールさんのFF8実況最終回をリアタイして、流れでリノアル考察記事を見返して久しぶりにあの感覚を思い出したってのがあります。いやー名作だった。 FF8って

          【禁忌】統京作戦〈トウキョウフィクション〉シナリオ構造解説【自演乙】

          つるぎのかなた卒業証書【メインキャラ~藤宮高校編】

          まずはお礼を。 つるぎのかなた、無事みなさまのお陰で完結できました。 ありがとうございます。本誌後書きにも書いたのですが、この作品は僕のもうひとつの青春でした。 ④巻まで追ってきてくれて、ついでにこんな記事まで読みに来てくれているあなたは、ニヤニヤしてる関係者か、あるいは僕のファンなのかなあと嬉しく思っています。 なので、個人の欲望兼ここまで支えて下さったお礼としまして、 『つるぎのかなた』全キャラ分語りを卒業証書としてお贈りします! 応募原稿から終わりまで、ここでしかできな

          つるぎのかなた卒業証書【メインキャラ~藤宮高校編】

          蒼天光路

           2019年が終わっていきますね。迂遠ですがこれは人生の振り返りエントリです。長いですが、まあ年末でお暇なら少しおつきあいください。お恥ずかしいんですけどね。  ジョンバール分岐点って言葉があるそうです。なんのことはない、歴史が変わる重要な分岐点のことをそう言うみたいですが(確かQEDで読んだのかな)、今年一年は僕にとって間違いなくそうでした。  間違いなく最高の年でした。自覚できる人生の分岐点って僕は19歳のときにひとつあったんですけど、26歳の今年もそれに加えられる気がし

          おやすみの雑記

           何か書いてないと書けなくなる、という強迫観念から書いているなと最近気付いた。こんばんは渋谷です。  今は比較的時間があり、出てきたゲラの控えを読み終えて「うーんどうするかなこれ……」と考えている段なので、手を動かす作業があんまりない。なのでこれを機会に、やり残していたことを消化することに時間を費やしてみました。大体1週間くらい。  「あれ? 俺原稿提出してから何やってたんだっけ……虚無……?」ってなるのが嫌なので記録をつけているだけです。 1、新しい企画を考えてみた  こ

          父のはなし

          突然文章を書きたくなってしまった。 今日は本当はずっと小説を書いている予定だったんだけど、個人的にどうしても頭から離れないことが起きてしまった。なので、小説家らしく文章にして残しておくことにする。 強調しておくが、これから書くことは渋谷のパーソナルな話で小説業には一切関係がありません。あ、第25回電撃小説大賞金賞受賞『つるぎのかなた』の2巻は7月10日発売です。よしノルマ終わったな。もういい? 推敲はしない。頭の中の整理の側面が強いから。そして明確なオチを考えて書くわけ