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エッセイ

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2019年5月の記事一覧

個性と障害の狭間

幼少期、個性という言葉に苦しめられていた人々は、大人になってから、障害という概念に縋る…

相川 実
5年前
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男の愛嬌と女の度胸

「女は愛嬌、男は度胸」なんて言ったら、今の時代に淘汰されちゃうのかしら。女性蔑視、男尊…

相川 実
5年前
1

ハッシュタグ

SNS戦国時代、あなたは好きだろうか「#」。ハッシュタグ、大量のインターネットユーザーを、…

相川 実
5年前
1

語彙力戦

SNS時代において、「語彙力」という言葉を頻繁に目にするようになった。私もつかうことがある…

相川 実
5年前

金は遣っても使われるな

タイトルで意気込んでみたものの、実際、私たち現代人は金に使われて生きている。「労働」が「…

相川 実
5年前
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幸福度

幸せの重さを測りたい。幸せという、子どものころから私たちに付きまとう言葉、本当の意味も…

相川 実
5年前
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不正解に馳せては正解を逃す

他者からの否定は怖い。矮小な自己肯定なんかでは太刀打ちできないからだ。間違うことは悪ではない。だけど、間違うと誰かに指摘される。「その考えは間違っている」と言われるかもと思うと、口にできない。話を合わせただけの話し合いの結果に、納得しても不満を抱いても、傍観者を買って出た私にはどうすることもできない。 否定されるリスクを侵さなければ、誰かからの肯定はずっと得られないままだ。そうはわかっていても声を出せずにいるのは、否定を拒絶だと思ってしまうからだ。肯定も否定も反応なのだ

生きてから死ぬ

「人の死は悲しいことだ」と、小さい頃から教えられてきた。歳を取ること、死ぬということは…

相川 実
5年前
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腐れ縁

急に土足でズカズカ上がり込む。来る前から変に刺激して私を苛立たせる。君は、私の下着の値…

相川 実
5年前
4

散歩

去年の夏、田舎から都内に引っ越した。すぐに仕事を始め、駅の近くの家を借りた私は、近所のこ…

相川 実
5年前
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子どもの成長、私のブラジャー

子どもは成長する生き物だ。精神的には勿論、身体的に、物理的にすくすくと育つ。「どうせす…

相川 実
5年前
3

死にたいのに殺されたくない新人類

月に幾ら稼げば、許してもらえるのだろう。いつもそんなことばかり考えている。大体許しても…

相川 実
5年前

無味という味

人間としての進化が動物としての退化であるように、成長して大人になるということには、老化や…

相川 実
5年前
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生活感

私は、生活感がないとよく言われる。思えば、小学生の頃からそうだった。制服登校だった地元の市立中学校に通っていた私は、「私服のイメージがない」と、言われたりしていた。中学校へ進学する少し前、親に買ってもらったちゃんとした自転車に乗って友人と遊んだ際、自転車のブランドにまで「意外」と言われたのは流石に私にとってこそ意外だったが。 それからしばらく経って、高校生になった。高校の同級生の仲の良かった子に、「生活感ないよね」と言われた。私は感情をあまり表に出さず頭で熟考する(若しく