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どんなにイヤな感じの人がいても、それは自分の心が映し出されたものだと理解できれば、気持ちはいつも平和でいられるだろう

現実世界というのは自分の心の内側が映し出されたものであり、自分の外側に存在するのではないとよく言われています。

つまり世の中は自分の心の内側を映し出した鏡だということです。

心と言っても表面的な意識だけではなく、自分自身もアクセスするのが困難な深く膨大な無意識のレベルの層も含まれています。

ですからどれだけ誰か他人にイヤなことを言われたりされたりしても、それは自分の心の風景が映し出されたもので、じつは自分もその人みたいなイヤな部分を持っているということなのです。

他人の言動や振る舞いを見ることで自分の知らなかった所、抑圧していた本来の自分を見ることができます。

誰かにムカついたり不快感を覚えたとしても、それは自分が映し出されているのであり、ああ私にもこんなところがあるんだ、と気づくいいきっかけになるということです。

そう考えるとだんだんと気持ちが落ち着いてきて、怒りも収まってくるかもしれません。

またショックなことや怖ろしいことが起こった時も、自分の記憶の片隅や深層心理の奥深くにそのようなイメージがあり、それが現実として映し出されたものだと認識することになります。

この現象について理解すると、ネガティブなことだけではなく、逆に心の中にポジティブなイメージがたくさんあれば、よい現実がたくさん映し出されるだろうということにも気づきます。

ですから心が穏やかで平和になれるようなイメージのものを、文化や芸術や生活習慣を通してたくさん取り入れたり、自然の中を歩いたり、動物と触れあったり、人といい関係を築いたりすると、平和で幸せな世界を現実化させることができるのではないでしょうか。

すべての他人や出来事も自分の内側にある風景が映し出されているのだとわかっていれば、どんなことも気づきになりますし、自分のことを知るいいチャンスになります。

ただしこのような心持ちを持続することはむずかしいこともあります。

なぜなら人間というのはすぐに物事を忘れてしまうので、油断をするとすぐにこの世界が自分の心象風景であることを忘れ、外側に別にある世界だという認識に戻ってしまい、また元の悩みの多い毎日に逆戻りしてしまうのです。

現実を意識するときにはつねに、これは私の心の内側が映し出された世界、この人の言葉は私の心の中から出てきた言葉、と自分に言い聞かせるのがいいかもしれません。

これは以前の記事で書かせていただいた、私たちはそれぞれ1人1人が個別の宇宙を背負って生きているという内容にも繋がっていきます。

つまり私たちみんなが自分の宇宙の創造主であるということだから、いつも「こういう世界でありたい」という理想を心に描いていれば、そのような世界が実現するということです。

ある意味とても希望が持てる考え方なのではないでしょうか。


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