お金が合わない!!【54字の物語&エッセイ】
何故何故何故?
どうして合わないの?
たかが15円、されど15円。
合わない謎は深まる。
夢の中で正解が見つかる謎。
+ + +
私は長い事、経理の仕事をしています。
経理は現預金の管理をはじめとする、お金回りの色々な事をします。
これは前職での話です。
毎日、終業時間近くになると、その日の現金を締めます。
お金を数えて、その日の入出金をチェックして合わせていきます。
普通なら、数えた現金と入出金はピシャッと合います。
ところが、ごくごくたまにどーーーうしても合わない時があるのです。
自分で何回やってもダメでうんうん唸った後に、他の経理の子にお願いしてお金を数えて入出金伝票もチェックして確認してもらいます。
不思議なもので他の人がやるとピシャッと合ったりします。
逆に、他の人が合わない時に、私がやると合ったりするのです。
ところが、誰がやってもどーーーーうしても合わない時があるんです。
一体何なんでしょう。
残業しても合いません。
そういう時に限って翌日お休みだったりします。
それで、店長などにも「また次考えてみよう」と言われ、一旦棚上げにしました。
これがある程度大きな金額ならミスも見つかりやすいのですが、ごくわずかな金額だと何故か見つかりにくいんです。
たかがその位ならいいじゃん!と思うのですが、やはり経理はそういう訳にはいきません。
1円の違いも許されないんです。
仕事が休みとはいえ、頭の中は金額が合わない事でいっぱい。
何をしていても、自分が書いた伝票の事を考えてしまいます。
すると、夢の中で正解が出たんです!
何故か、ああこれだ!!って夢の中で思ったんです。
実際、その夢の事が正解だったんですよね。
また、現金管理だけでなく、預金やその他色々な取引の伝票を作ったり帳簿を出したりしなくてはいけません。
仕訳を起こして、間違えていないはずなのに、何故か数字が合わなかったり。
そんな時も、休み前だったりすると、ひたすら悩みまくるお休みとなります。
寝ていても、ご飯を食べていても、遊んでいても。
ある時は、母と少し遠くまでランチに行った帰り、やや渋滞する県境の川に架かる橋を通っている時に閃いたりしました。
思いついた途端に「あー!!分かった!!」と大きな声を出してしまい、車に同乗していた母は何事かと驚いた顔をしましたw
経理って地味だし、意外と大変なんですよね。
でも、会社にはいないといけない職種です。
もうやりたくないなと思いながら、明日も経理の仕事をちまちまとするのだろうと思います。
何故か取得した「日商簿記2級」のおかげでこうして仕事をしてご飯を食べていけています。
今の私は経理もいいけれど、他の事でご飯を食べていきたいと思ったりもしています。
まあ、どうなるのか、先の事などは神のみぞ知る、っていうところなんでしょう。
今日も最後まで読んで下さってありがとうございます♪