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#7|普段の口調は丁寧に。いざというきは強い言葉で。メリハリが「伝わる」秘訣。

我が子は小さくたって一人の人間。人格を尊重した子育てがしたくて、「命令をやめて、依頼・勧誘を使う」を実践。すると親子関係が穏やかになるという副産物がついてきた、という話を前回書きました。

▽こちらです▽

実は副産物がもう一つありました。それは「いざというときの話、本当に大事な話が伝わりやすくなった」ということ。

丁寧に伝えるということは、つまり強い口調を封印しているということ。普段使わない「強い口調」をここぞという場面で登場させると、子どもがハッと注意をすぐにこちらに向けてくれるんです。

子育てしている方ならわかると思います。
教育関係の方もわかると思います。

中学生以下くらいの子供の注意を、こちらの話に引き付けることのめんどく…いえ、大変さが!

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子どもは大人の話なんて聞いちゃいない

幼児は目の前の面白そうなことにしか興味がありません。小学生もまだまだ、自分の興味優位。中学生は多少空気を読んでこちらを向いてくれますが、実は頭の中では違うことを考えていたり。

そして響くママかみなり、「ちゃんと聞いてるの!?」


私の前職は学習塾です。小学生から高校生まで12年ほど指導しました。多くの親御さんからの相談も聞いてきました。

「先生、うちの子、親の話を聞かないんです!先生から言ってやってください」

これ、毎年の相談ごと(愚痴?)トップ3に入ります。

そういったお話があった折は、お家での様子を親御さん・生徒さん双方から聞きます。ほぼ全生徒が言います「うちの親、いっつもなんか言っててうるさいんだよね」。

だから、もう話を聞いていない、と。
何か言われても右から左だと。

親御さんは大きなことから小さなことまで、強いお小言口調がデフォルトになっているようです。

親御さんの気持ちもわかります。いい加減わかってよ!同じこと何度言わせるの!って。何か伝えるときも、スタート時点からいろいろ積み重なってしまっているので、口を拓けば「お小言口調」になってしまうんです。わかります。

ただ言わ続けた子供は?

またいつものか…そして聞かない。


強い口調は「本当に大事な時の隠し武器」

学習塾時代のそんな相談がふとよぎりました。

自分の子育てにおいて、日常的には丁寧な言葉を使うようになってから、「強い口調・お小言口調」は登場頻度が激減しています。

子どもも「強い口調」に慣れていない状態になってきました。

そんなとき、ふざけて道路に飛び出しそうになったことがありました。この時ばかりは丁寧だとか言っていられません。捕まえて思いっ切り叱り、危険を伝え、二度としないと約束を取り付けます。

子ども、神妙な泣きそうな顔でうんうんと聞いてくれました。


叱りながら気づきます。
これか!?と。

指さし ビックリマーク

強い口調を普段から使っていると、子供に「強い口調耐性」がついてしまうんじゃないかな?いざ大事なことを伝えようと強く言っても、またいつものかと受け流されてしまうのは困るな…。

強い口調を普段から封印しておいたから?強い口調が登場しただけで子供が慌て、何事ぞと親の話に耳を傾けてくれる??
だからメッセージが伝わりやすいのかも?

これだ!


親として、子どもにどうしても伝えなければいけない大事な話は沢山あります。

大事な話を聞ける耳を育てるために。
大事な話ができる親子関係を作るために。

日頃からお互いを(親が子を)尊重した関係を、努力して作ることが肝心。一例として言葉遣いがあり、具体的には

✔ 大人相手にしないことは子どもにもしない
✔ 強い口調を乱用しない
✔ 命令や一方的な指令をしない
✔ 依頼・勧誘表現を使う

これが意思疎通にメリハリを作り、いざという話が伝わりやすくなる土台を作ってくれるのではないかなと、4歳子育て時点の結論です。


今日はそんなところです。




一緒に楽しみながら高め合える方と沢山繋がりたいと思っています!もしよろしければ感想をコメントしていただけると、とっても嬉しいです。それだけで十分です!コメントには必ずお返事します。