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#49|子どもを信じ、待つ。親としての自分も信じる。

4歳娘の「分離不安」は、1か月前に突然始まった。

既に2年半通っている保育園で、なぜか毎朝泣き渋り。スキップで通っていたスイミングも、さらに泣く。

noteでも何度か記事にしてきた「4歳の分離不安」は、1か月経ったいまも収まる気配はない。

ゆっくりした時間を過ごす、スキンシップを増やす、話を良く聞く…等、「愛情をたっぷり与え、気持ちを落ち着かせる」よう心がけてきたが、かえって以前に増して「ママがいい!」になってきているような…。


現状の対処のままでいいのか。何かした方がいいのか。どうしたものか。

はて、困った。

さまよっているうちに、『MSDマニュアル』に行きついた。世界で最も広く利用される医学情報源のひとつだ。
その中にあった「分離不安症」の項目;

ざっくり抜粋すると、

【概要】
信頼できる養育者から離れるときの不安は、誰でも通る道。成長と共に解消することがほとんど
程度がひどくなると頭痛や胃痛など身体症状があらわれたり、生活に支障が出たりすることもある。
【対処】
診断が出た後の対処は行動療法が中心。

とのこと。

気になる「診断」が下される基準は、

分離不安症の診断は、小児の過去の行動の説明や、ときに別れの場面を実際に観察した結果に基づいて下されます。
この病気の診断は、症状が1カ月以上続いていて、小児がひどく苦しんでいるか、日常生活にかなりの支障をきたしている場合にのみ下されます。

MSDマニュアル「分離不安症」

なるほど。

ポイントは3つ;

① 症状が1か月以上続いている
② 本人がひどく苦しんでいる
③ 日常生活にかなりの支障をきたしている

なのか。


娘の場合、①は該当する。もう1か月になるから。
②以降は該当しない。

保育園担任の話では、毎朝泣いてすがるものの、私の姿が見えなくなると間もなく泣き止み、「せんせー、あのね」とケロッと切り替えるのだという。

スイミングも、泣く娘をコーチが抱えて連れて行ってくれ、間もなく泣き止み、ニコニコでレッスンから戻ってくる


何だろう。娘なりの、一種の儀式か何かだろうか。
まあ、とりあえず深刻に心配する必要はなさそうだ。


幸い、保育園もスイミングも理解を示してくれ(それだけよくあるケースなのかもしれない)、慣れた様子で預かってくれるのが親には安心材料だ。
本当に心配なケースなら「お母さん、ちょっといいですか」と呼ばれるはず。


MSDマニュアルの「対処・治療」ガイドでも、

分離不安症の治療には行動療法が用いられます。行動療法では、親や保育者に別れの場面をできるだけ短くするようにアドバイスし、小児の訴えには感情を交えず対応するように指導します。小児自身や家族に対する精神療法も有効です。
MSDマニュアル「分離不安症」

こう書かれている。

診断がおりた後でも、あっさり・サクッと別れるのが推奨されている。となると、軽度な娘は一層「あっさり、サクッと別れる」のがいいんだろう。

よし。
対処は現状維持、決定


子供の成長と共に、親には常に新たな課題が突き付けられる。親だって初めて尽くしだ。常に自分の判断や対応が不安になる。

でも。

あまり考えすぎると、考えること自体に疲れてしまう。考えることに疲れた挙句、肝心な時に的確な判断ができなくなるのは困る。


情報は知っておく。その上で、子どもを信じ子どもの力を信じ時が来るのをゆったり見守る
「何かおかしいぞ?」という親の勘は当たるもの。自分も信じよう。


そんな大らかさが、親も子も幸せになる子育ての在り方かもしれない。


玉石混合の情報が即座に手に入る現代だからこそ、大らかに、ゆったりと。

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