夏に大活躍のズッキーニ!漢方薬剤師が教える健康効果とおすすめの食べ方
こんにちは。薬剤師の清水みゆきです。
今回のnoteでは、今が旬のズッキーニについて、漢方的な効果や健康にいいことなどお話しします。
やっぱり旬の食べ物は最高!!
ズッキーニの効能
夏が旬のズッキーニ。
カタカナの名前ですが、中国薬膳では「西葫芦」。
ちゃんと薬膳の効能もあるんです^^
■ズッキーニの効能1:こもった熱を冷ます
ズッキーニは寒性* の食べ物。
からだにこもった熱をさますはたらきがあります。
*五性(ごせい):からだをあたためる、冷やすというはたらきを表すもの。
寒性・涼性・温性・熱性・平性(寒熱のどちらにも偏らない)の5つ
ちなみに、前回書いた緑茶は涼性。
なので、緑茶よりもズッキーニの方が、より熱をさます働きが強いということになります。
■ズッキーニの効能2:渇きをやわらげて潤す
ズッキーニには、潤肺止渇(じゅんはいしかつ)といって、肺の乾燥を潤すはたらき=潤肺、喉の渇きをやわらげて=止渇、があります。
このはたらきで、咳や喘息によいとされています。
■ズッキーニの効能3:利尿作用
体内の余分な水分を尿に出すはたらきがあり、むくみ解消にもおすすめです。
■ズッキーニの効能4:胃腸のはたらきを整える
ズッキーニは五味の甘味。
五臓六腑の「脾(消化管)」に作用し、胃腸の働き(消化吸収)を整えます。
夏が旬のズッキーニを夏に食べると、以下のようないいことがあります!
・からだの熱を冷まし、暑さによるほてりを解消する
・空咳を改善する
・余分な水分を排出して、むくみを解消する
・胃腸のはたらきをよくして夏バテを予防する
改めてみると、本当に夏にぴったりですね。
我が家の夏のズッキーニレシピ
6月中旬くらいから、直売所やスーパーでいつもみかけるズッキーニ。
私もけっこう好きなんですが、私よりも我が家の中学生女子の大・大・大好物です。
なので、旬の時期は、週2、3回くらいはズッキーニが食卓に登場します。
オリーブオイルにまぶしてハーブソルトや粉チーズをかけて焼く
じゃがいもや玉ねぎ、鶏肉と炒める(塩味もしくは甘酢)
ラタトゥイユやカレー、パスタ
天ぷら(夏はゴーヤとズッキーニの天ぷらをよくします)
お味噌汁
ざっと思い浮かべただけで、これくらい浮かびました。
どれも簡単で美味しいです!!
体質として「冷え」があり、胃腸もあまり丈夫ではない私は、夏でも加熱して食べるようにしています。
というのが、
「寒性」の性質をもつズッキーニは、加熱調理することで性質が緩和されて「涼性」になると漢方では考えるから。
からだの熱を冷ましすぎず、暑い夏にちょうどよい感じです。
ちなみに、暑さが過ぎ去った後は、どんなに好きでもあまりズッキーニを食べません。
からだを冷やし過ぎない程度にお楽しみ程度にたまーに食べるだけです。
シンプルな味付けで焼いたズッキーニはお弁当の隙間うめにも大活躍。
夏におすすめの旬のズッキーニ。
美味しく食べて、暑い夏も元気に過ごしていきましょう!
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