マガジンのカバー画像

綾瀬さんと真谷くん

100
シリーズ「綾瀬さんと真谷くん」を読みやすくまとめたもの。この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。 2020年12月21日…
運営しているクリエイター

#勉強会

綾瀬さんと真谷くん1「綾瀬さんと僕」

僕には好きな人がいる。今日も麗しい綾瀬響さんだ。さらりとした長い髪の毛が陽光を反射して青みがかって、まるで物語のお姫様のように艶めく。その髪を耳にかければきらりときらめく華奢なイヤーカフ。校則が緩いから邪魔にならなければアクセサリーを身につけてもOKで正解だ。可愛らしさが際立っている。
 何も見た目だけじゃない。中身だって素晴らしい。学級委員長を務められる誠実な人柄、そして誰に対しても優しく接する

もっとみる
綾瀬さんと真谷くん9「勉強会」

綾瀬さんと真谷くん9「勉強会」

もうすぐ学年末考査がある。早めに対策しておきたいが、たまには響と一緒に勉強したいなぁ。よし響に聞いてみよう。
「響ー」
人のいないのを見計らって声をかける。
「優、どうしましたか?」
「もうすぐ学年末考査あるでしょ? だから響と一緒に勉強したいなぁって思ってね」
「私の家でやるのでしたら良いですよ」
うん、僕の家だと姉ちゃんがいるからどのみち無理だし大丈夫。
「ありがとう響」
やった。これで響と一

もっとみる

綾瀬さんと真谷くん26「課題」

夏休みも残すところ約半分となった頃、夏休みの課題がある程度残っていたのを思い出した。
1人で課題やるのも寂しいし、響と一緒にやるか。
そう思い立った僕は響に電話をかけた。
「響〜明日図書館で一緒に課題やらない?」
「明日……ですか? 」
「うん」
「明日は特に予定はないですし良いですよ」
「朝10時に集合でいい?」
「了解です」
「ありがとう。じゃまた明日」
そういって電話を切った。

翌日、響と

もっとみる

綾瀬さんと真谷くん36「テスト勉強」

もうすぐ期末考査があります。今回はテスト範囲が広いので対策したいところです。
思い立った私は優の席に近づき声をかけた。
「ねぇ優」
「どうしたの響? 」
優は読書の手を止めてこちらを見ています。
「今度期末考査があるじゃないですか?テスト範囲が広いので優と一緒に勉強出来たらいいなって思いまして」
「良いよ〜」
「ありがとう優」
「どこでやりますか?」
「んー今は姉ちゃん家に居ないし僕の家でどうかな

もっとみる