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行政の公募委員とか気にしてやってみるのもいいと思う。-地域でキャリアをコツコツと。たまにつぶやく日記-

こんにちは、白澤美幸と申します。
私は地域の課題をITで解決するシビックテックという活動をしています。Code for Japanの理事をしていて、千葉ではCivic Tech Zen Chibaというアライアンスの代表をしています。
千葉県のDX推進に関わるアドバイザリー会議にも出席させてもらっています。
ざっくりですが、私が生まれたより後の世界が一ミリでもよくなったらいいなと思って日々過ごしています。

そんな白澤が、今回は千葉県流山市の行財政改革審議会の副会長をさせていただくことになりました!
審議会って何?まちでキャリアどうやってつくる?という方だけに向けた、かなりニッチな内容です。

審議会とは

千葉県流山市では、行財政改革審議会という会議体があって、以下のように役割が定められています。

市長の諮問に応じ、本市の行財政改革の推進に関する事項について必要な調査及び審議を行い、市長に答申し、又は建議する。

https://www.city.nagareyama.chiba.jp/information/1027721/1009421/index.html

市政と関わる一つの形で、学識者の枠とは別に市民からの公募もあります。
会長になられた方も公募の方で、今回応募した理由を聞いて、なるほどとヒントになったのでご紹介をさせてもらいたいと思います。

諮問事項という形で、市長からの質問が提示され、その質問内容にそって審議委員が話し合います。会長がその内容をまとめて答申として返すまでが審議会の役割です。

令和6年度審議会。今年は、1)経営改革プラン、2)情報化推進計画、3)人員適正化計画について諮問がありました。
1年を三分割して1学期は、経営改革プランについて審議します。

流山市では2005年度「新行財政改革実行プラン」を策定し行財政改革を行っています。2011年には「行財政経営戦略プラン」策定し経営視を取り入れるという試みをしています。その後2016年度には「行財政改革・改善(カイゼン)プラン」を策定しています。
これまでの流山の取り組みによって行政の効率化という側面は進んだのだと思います。
そして今回は、2020年度に策定した「経営改革プラン」を新たにすることが諮問されています。
前回の答申ではでは、行政評価、事業評価、などが盛り込まれていました。

流山市総合計画に位置付けた政策及び事業を新しいアイデアやイノベーションに繋げる非連続的な思考による発想で実現していく

https://www.city.nagareyama.chiba.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/044/274/2024_shimon.pdf

ことを目的として、考え方や目指すところについて審議ができればいいなと思っています。

いろんなところで必要になる市民性

私が属している会議体はいろいろなものがあります。学校法人の評議委員、県政DX推進戦略に関するアドバイザリー会議、市政行財政に関わる審議員。会議体へは、ある一定の専門性を有したものとして携わることになりますので、以下のことに気を付けています。

  • 専門分野における知見はしっかりと伝え、会議に関わっている方の深い理解になることを意識する

  • ソリューション等の宣伝や、PRだけにならないように気をつける

  • 短期目線だけでなく中長期的な目線を持って、否を伝え解決アイデアも伝えるようにする

どの立場でもですが、会議体で話し合われた内容がコメントとして残り、その後いろいろなところへ波及します。時には、フレーズだけ切り出された状態で、前後文脈がない文面になる場合もあります。当たり前ですが、コメントには責任が伴います。
また、官と民が連携する際、どうしてもソリューションありきの提案になってしまうようなことが散見されます。外部へ切り出した事業はどうしても形骸化してしまいやすくなります。それでは本質的な改革にはならないので「ともに考える」をいつも意識する必要があると思っています。
その上で、官にも民にも先の未来にどんなことをしておく必要があるのか鷹目線と、自分たちの明日何を選択するべきかという一人称の目線、「市民性」が必要だと思います。

審議会など公募委員に立候補する意味

行政の会議体では、公募のものもいくつかあります。とはいえ、平日の時間を割かなくてはいけない活動ですので、学業、育児、仕事など忙しくされている方が手を挙げるにはとてもハードルが高いもではあります。
ですが、先日会長が「たとえば会社員として一つの役割だけで世の中を見続けていたら、とても狭い知見になってしまう。自分にとっても勉強になるとてもいい機会です。」といったことをお話しされていました。
これは、とても需要だなと個人的には思っています。

個人=individual から分人=dividualへ

以前読んだ「なめらかな社会とその敵」という本の中で分人主義という言葉が説明されていました。個人=individual という枠の捉え方から、分人=dividualという枠に切り分ける方がより自然ではないかという考え方です。

私は、どこかに住んでいる市民であり、親であり、子どもであり、社会人であったりします。その役割ごとに立ち位置も異なれば、貢献度も違います。逆にとらえると、一つの組織に属しているわけではでなく広く様々な経験ができる存在であるともいえます。

既出の「市民性」にも言えることですが、さまざまな経験をした多様な人が生まれること。それ自体が私がトランスフォーメーションになると最近強く感じていて地域でキャリアを作っていくヒントにもなるんじゃないかなと思いました。

というわけで、だいぶ久しぶりですがは「白澤、行政改革審議委員になる。」でした!
今年もどんな展開になるのか、またご報告ができればいいなと思います。

それではみなさん、良い1日を!!

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