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心を緩めたい時に読む本 3冊

今読みたい本の紹介文を書いてほしいという依頼をいただき、今読みたい本はなんだろうと本棚を眺めた。

小説、料理本、ビジネス書、お花に関する本、写真集、アートブック…

ざっと本棚を見てみて、いくつか抜き出した本の共通点はこれだった。

「心が緩む本」

今のこういう状況もあるのかもしれない。
そうでなくても、日々は娘の声ややらなきゃいけないことで乱雑だ。

だから、本を開くときは軽い気持ちになりたい。
多かれ少なかれ本を開くときは、心を揺らしてほしいと思うものだと思うけれど、今は激しい揺れはいらない。特に暗い気持ちになるようなものは。
それに、活字を読み込んで脳をぐるんぐるん高速回転しなきゃいけないようなものも無理。少しマッサージしてくれるくらいがちょうどいい。

依頼では1冊の本に絞る必要があったので、ここで選ばなかった本を何冊かご紹介したいと思います。気になると思ってくださった方は、配送業者さんの負担が増えないよう、何か必要なものを注文する際に添えていただけたらと。


▶︎くすっと笑える日常のあるある

一番最初に棚から抜き出したのはこれ。
タイトルだけ見ると、ちくちくと悪口ばっかりが綴られてそうで、嫌な気分になりそうな本なのですが笑、実際は著者の岸本佐和子さんの妄想がこれでもかと広がる、こんな小さな事柄をここまでイマジネーション広げて書くことができるなんて!と感嘆しつつ、クスッと笑ってしまう本なのです。それも、こうやって文字になったものを改めて読むと、「ああこんな気持ちになったことがあるなあ!」とか「このシチュエーションあるわあ!」と共感することがいっぱいです。Amazonのレビューを読むと、共感できない方もいらっしゃるようなので、好き嫌いが分かれる本なのかもしれませんが(というか、どんな本でもそうですね)、私はこれダントツで推したい本です。
こんな状況で活字を追うのも面倒な気分だけど、久しぶりに開いたらついつい引き込まれて読んでしまいました。


▶︎詩的な光景の中で肩の力が抜ける

次に紹介するのはこちら。打って変わって詩的な本です。
これ実はだいぶ前にどこかで購入したのにも関わらず、今まで開いていなかったのですが、さっき棚を見渡していたら目について、初めて開いて読みました。そしたらなんとまあ、インスピレーションに満ちた、にも関わらず私の感情を代弁してくれているかのような本で、これを購入した過去の私にブラボーと叫びたい気分になりました。今年出版予定の本に私の言葉を寄せたのですが、それを書く前に読みたかったな!なんて思っちゃうような(でも読んでから書いたら影響されちゃうから読んでなくてよかったのかな!)
ここには大好きな自然のこととファンタジーのことが書かれてるって感じる。


▶︎軽やかな色と形に心が弾む

次に紹介するのはこちら。有名なフローリストの平井かずみさんの本です。平井さんのお花は仰々しくないのが好き。日常にふっと溶け込むようなお花です。おうちにいる時間が長い今、お部屋に花があることの幸福度アップは計り知れない。でも、凝ったアレンジとか、もう、なんていうか疲れるんですよね(元々そんなに好きじゃないのもあるけど)オアシスだってできたら使いたくない(お仕事でされてる方はいいんです。自分が使うのは、お花を固定するのって息苦しい。)
平井さんのお花は、庭から摘んできてささっと花瓶に入れただけ、みたいな軽やかさがあります。実際にやってみるとこれがなかなか難しいのだけど…。この本を眺めているだけで、心が晴れやかになるので、よくページをめくっている本です。


以上、心を緩めたい時に読む本でした!




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