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マクロビアン薬剤師 入浴について その2 『ゆず湯』

マクロビアン薬剤師 入浴について その2
『ゆず湯』


現役薬剤師のみゆきです。
認知症の母が施設に入ってもうすぐ8年です。

調剤薬局での仕事は、扱うものは『薬』

わたしはその『薬』を扱う仕事をしながら、
マクロビオティックの基本である、
身土不二、一物全体、陰陽調和
の3つの東洋の伝統的な考えを基本とした生活を送っています。

本日は
旧暦神無月十三日
小雪
朔風払冬(きたかぜこのはをはらう)
西暦2020年11月27日
一粒万倍日

今日から
二十四節気『小雪』
七十二候『朔風払葉』(きたかぜこのははらう)
となりました。

『朔風払葉』
北風が勢いよく吹き、木の葉を吹き飛ばす頃となります。

「朔風」の「朔」は北という意味で、朔風は北風のことをさします。

11月も終わりとなり、クリスマス〜お正月へと季節は進んでいきます。

今年は、思いもよらない一年となりましたが、日本にいるのなら季節を感じて楽しんでいきたいものです。

日本には、その季節の植物を取り入れた『季節湯』という薬湯があります。
季節にあった『植物』を入れたお湯を楽しむという、
季節を肌で感じられる入浴法となります。
始まりは平安時代とも言われているそうです。

12月はその代表格である『ゆず湯』

ゆずは柑橘類トップクラスのビタミンC が含まれていて、乾燥した肌を守ってくれます。

さらには、『冬至にゆず湯に入ると風邪を引かない』といわれており、
季節湯の中でももっとも親しまれ、馴染みのあるのではないでしょうか。

実はこの『ゆず湯』
江戸時代に銭湯で客寄せのために行われたのが始まりといわれています。
 
そんなゆず湯ですが、現在では様々な効能が明らかになっているようです。

ゆずに含まれている柑橘類トップクラスの量の『ビタミンC』
そのほとんどが、果汁ではなく『果皮』に含まれているため、
水溶性のビタミンCを多く含む果実をまるごとお風呂に入れることが、
とても理に叶っているということです。
 
さらには、ゆず独特の爽やかで優しい香り。
これは『ゆず』の精油に含まれているもの。

あたたかいお湯に『ゆず』の実を入れることで、その香りが増し、リラックス効果が期待できると言います。

『ゆず』の実が手に入らない時には『ゆず』の実を使った入浴剤でも楽しめると思います。

冬至に向けて、季節湯も楽しんでみましょう。

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