旬の野菜〜パプリカ(ピーマン)
西暦2022年6月13日(月)
旧暦皐月十五日
芒種
腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)
先日、お取り寄せのお野菜の中に『赤い』パプリカがありました。
パプリカは、植物学的にはトウガラシと同じ仲間でピーマンの一種で、
コロンブスがアメリカ大陸からヨーロッパへと持ち帰った野菜といわれています。
15~16世紀のヨーロッパでは黒コショウなどのスパイス類が大流行しており、パプリカも粉末状に加工してスパイスとして用いられていたとか、、、
果実の色は、未熟果では緑色をしていますが、完熟すると品種によって
赤やオレンジ、黄、紫、白、茶、黒、緑などカラフルな色になります。
赤はカプサンチン色素、
黄色はカロテノイド色素、
紫はアントシアニン色素によって発色。
ピーマンに比べてビタミンCの量も2倍以上。
赤パプリカはβカロテン当量も100g中1100μgと豊富。
(ピーマンは、ビタミンCの量は100g中76mg、βカロテン当量は100g中400μg苦味を取る夏野菜として活躍しています。ちなみに、中の種の部分もビタミン豊富なので、わたしは捨てずにいただいています)
ピーマン、パプリカとも、
加熱調理によるビタミンCの損失はほとんどないのが特徴。
海外産のイメージが強いパプリカですが、
近年では国内でも多く栽培されるようになり、6月からの夏の時季が『旬』とされています。
現在日本で一般的に生産、流通しているパプリカは、
ピーマンに比べて果物のような甘味があって、炒め物や煮込み料理のほか、
サラダなどの生食にも向いています
1年中いつでも出回っているので、上手に料理に採り入れていきたいですが、マクロビ的には、夏を中心に地産地消で取り入れていきたいものです。
新鮮なパプリカは、
水気をよくふいてから、乾燥しないようにビニール袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で一週間ほど保存できます。
色の違いによるパプリカの栄養素を見てみると、、、
赤色
『ベータカロテン』が多く含まれている。
ほかのどのパプリカよりも甘味が強い。
黄色
色素成分であるカロテノイドの一種『ルテイン』という栄養素を多く含む。
味はさっぱりとした甘味で少し酸味も感じられ、赤色のものよりも少し軽い味わい。
オレンジ色
赤と黄色の栄養素を両方とももっている。
色による食べ比べも楽しそうです。
これからの季節、苦味を取るにはピーマンを、甘みを取るにはパプリカをと、うまく使い分けて活躍してもらいたいと思います。
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