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マクロビアン薬剤師 乃東生(なつかれくさしょうず)

マクロビアン薬剤師 乃東生(なつかれくさしょうず)

現役薬剤師のみゆきです。
認知症の母が施設に入って8年目に入りました。

調剤薬局での仕事は、扱うものは『薬』

わたしはその『薬』を扱う仕事をしながら、
マクロビオティックの基本である、
身土不二、一物全体、陰陽調和
の3つの東洋の伝統的な考えを基本とした生活を送っています。

本日は
旧暦霜月八日
冬至
乃東生(なつかれくさしょうず)
西暦2020年12月22日
一粒万倍日

昨日12月21日は
二十四節気『冬至』
七十二候『乃東生』(なつかれくさしょうず)
の始まりでした。

冬至の始まりの日。

かぼちゃ料理をいただいたり、ゆず湯に入ってのんびりした方も多かったのではないでしょうか!?

『冬至』は一年の中で一番昼間の時間が短く、夜間の時間が長い日。

この日を境に、少しずつ日(陽)が伸びていき、やがては春が訪れます。

とは言っても、寒さはここからが本番。
今朝も寒い朝でした。

草木は、ほとんどがそろって枯れていくのですが、
そんな中、芽を出し始めるものがあるのをご存知ですか?

『冬至』の初候である『乃東生』(なつかれくさしょうず)というのは、
真冬にもかかわらずある草木が芽を吹くという、力強い様子をあらわした七十二候の一つなのです。
『乃東』(なつかれくさ)という言葉は、七十二候で初めて聞いた言葉でしたが、
調べてみると
『靫草』(うつぼぐさ)のことでした。

冬にすっかり枯れてしまった野原の下から、『靫草』だけが芽を出し始めるのです。

お花の形が、矢を入れる『靫』(うつぼ)に似ていることから、『うつぼぐさ』と名付けられたそうです。

『ウツボグサ』シソ科ウツボグサ属の多年生植物の一種です。
日当たりのよい山地に自生します。

漢方でも使われる薬用植物の一つで、別名『カコソウ』(夏枯草)、利尿や消炎に用いられているようです。

6〜8月、夏の頃に紫色の花をつけ、下の方から咲いていき、一番上の花が咲く頃には、
下の花はもう枯れ始めるようで、夏の盛りにはすっかり枯れて黒ずみ、枯れゆくことから
『なつかれくさ』とも言われています。

夏至の初候は『乃東枯』(なつかれくさかるる)ですが、これは夏に向けて植物が生い茂っていく時期に、
靫草だけが枯れていく様子を表現しているので、

『乃東枯」(なつかれくさかるる)と
昨日からの
『乃東生』(なつかれくさしょうず)とは、
対になる七十二候となります。

昨日の冬至で、陰極まり陽に転じました。

これから冬本番の寒さを迎えますが、日(陽)は一日ずつ伸びていき、
春は確実にやってくるのです。


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