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小説・ポエム

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私が執筆した短編のポエムや実話を踏まえた小説をまとめてみました。
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記事一覧

紺珠の閃き

流れる情景を線でなぞった。 震える手で歪んだ。 ぽつりと落ちたのは、 大きな雲を包んだ夕…

Miyu
7か月前
25

飴玉の色

金木犀の甘い香りがした。 小さく咲いた蕾がひどく愛おしかった。 胸の中にある水たまりが凪…

Miyu
9か月前
34

花一匁

ぼくの名前を呼ぶ君の温もりが愛しくて、 そっと閉ざした心の奥にしまった。 ぼくに微笑む君…

Miyu
10か月前
28

紫苑

何も言えずに立ち尽くした僕。 君は首を傾げて尋ねたけど、 喉まで来た言葉を上手く吐き出せ…

Miyu
1年前
23

名残

梅雨時の日曜日。 前日の曇りの予報を翻した快晴と 日光を浴びた心地良いそよ風が掠める。 …

Miyu
1年前
23

哀の日

雨が降る。 僕は傘をさして歩く。 弾く雨音が足元に落ちる。 ゆっくりと不規則なリズムを刻…

Miyu
1年前
25

elle

五月、涼しげな風が頬を撫でる。 茜色がさす帰路で天を仰ぐ。 飄々と空に浮かぶあの雲が羨ましかった。 今の僕の心に似合う言葉を探して歩く。 知らない誰かに届けるために書く。 はらはらと 揺らぐ君に花束を。 家に着いた僕はドアを開ける。 部屋に響く鍵の音がやけに大きく聞こえる。 書いた言葉はいつしか枯れたようで 消えかけた線を辿って紡いだ。 不完全なものだとしても。 とんとんと 呑みくだす気持ちは秘密のまま。 また君が泣いている。 吐き出した声が僕の

もしも話

もしも僕が今朝のご飯を残さず食べたら 良かったのかな。 でも、君は「無理しなくていいよ」…

Miyu
1年前
24

こぐまのしあわせ

わたしはカーディガンを着た子熊の人形だ。 サイズは手のひらくらい。 小さなぬいぐるみ屋さ…

Miyu
1年前
28

灯火物語

この物語は、夜の闇に包まれた貴方の心の中に 灯火をつけるために作られたもの。 眠れない夜…

Miyu
1年前
20

27時のブルー。

星が降り注ぐ夜。 外は静まりかえって、終電が駆ける音が透ける。 街灯は灰になって消えた。…

Miyu
1年前
6

幽霊になった君へ。

これは私の実体験。 “君”のことを忘れないように書き留める。 私は立派な桜の木の隣に住ん…

Miyu
1年前
11

夢幻のエンドロールを唄う

春風が靡く、少し寒いと感じた 記憶を手繰り寄せる 無色透明で、粋な空想を 枕元にぽつりとひ…

Miyu
1年前
8

ふたり

ぼくは、何を口にしても味気のない 泥人形のような毎日を過ごしていた。 すると、横にいた女の子は言った。 「どうしてこんなに苦しいの?」 ぼくは目を逸らしながら答えた。 「きみもすぐに慣れるよ。」 静かな夜に纏われたぼくの心は まるでシーソーのように覚束なく揺れて、 それまでの穏やかさを失った。 夜があける前、時間が進むのが遅く感じたぼくは 女の子を連れて共に彷徨った。 ワタシは、何を口にしても虚しくなるだけの 幸せに満ち溢れた毎日を過ごしていた。 身にありあまる幸