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1on1中に部下が沈黙したら「待つ」のが鉄則

こんにちはaRの三好です。先日「1on1資料」を受け取ってくださった方からこんな質問がありました。(1on1資料についてはこちらをご覧ください)

ある管理職の方からのご質問で、「1on1で部下と話す際、沈黙が怖く、自分が多めに話してしまうのですがどうすればよいでしょうか?」といった内容でした。

みなさんならどうするでしょうか?結果からお伝えすると、私がとても大切にしていることは「待つこと」です。空白の時間に耐えられず、沈黙を終わらせようと、つい管理職の方から話を再開してしまいがちなのですが、実は沈黙にはいくつか種類があります。また待つ意味のある沈黙と、待つ意味のない沈黙とがあるため、それらを見極めていく必要があります。

待つ意味のある沈黙

①部下がどのように話そうかと言葉を探している積極的な時間
②直前の対話を自分の中で整理したり味わっている時間
③胸にためていた思いを話せてホッと一息ついている時間
これらの時間は、上司が遮ることなく待つことが大事です。

例えば、新たな話題を始めたくなったり、場つなぎの言葉を発したくなったとしても、ぐっとこらえ、部下がどのように感じているのかを一緒に感じて待ちます。「空白の時間が出来てしまう。何かを話さなければ…」と上司側が仮に思っていたとしても、実は部下にとっては空白ではなく気付きにつながる「思考や感情が動いている時間」ということもあります。
1on1中は、部下の視線やしぐさなどをしっかりと観察してみましょう。
(視線やしぐさに関してはこちらの記事も参考にしてみてください)

待つ意味のない沈黙

④話すことにためらいや迷いを感じている時間
⑤自分の話を理解してくれない上司への不満や抵抗を感じている時間
これらを感じた際は、管理職の方から働きかけることも必要です。

働きかける場合の例として
●直近で部下が発した言葉をゆっくりと繰り返してみる
 部下「やった方が良いとは思っているんですけどね」
 (…沈黙)
 上司「(受け入れるように頷きながら)やった方が良いとは思っている…」

●沈黙の原因ではないかと上司が推察したことを言葉に出してみる
 「さきほどの会話の中で、なんとなく…ひっかかっていることがありますか?」
 「いまは私に対しては言いたくない…気持ちですか?」
このように、介入していきます。

以上、①~⑤を踏まえ1on1で沈黙が起こったら「今目の前にある沈黙にはどのような意味があるのか」を観察してみてください。日頃の関係が良好であれば、①~③のような待つ意味のある沈黙の場合が殆どではないでしょうか。

日々、「スピード」や「効率」を求められるビジネスシーンではありますが、1on1では「待つ」という意識を是非大切にしてみてください。

aRでは、「マネージャーがどうしたらもっと部下とのコミュニケーションをうまくできるか」など、マネジメントに課題を抱えている方への1on1サポートをさせていただいております。是非お気軽にご相談ください。



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