名もなき小さい君へ(たまに見かけるジャックラッセルテリア君に捧ぐ)
通勤する途中、滝のように背中を流れる汗を感じながらバスを待っていると、たまに見かけるワンコが通りかかった。
私が夫の実家で一番仲良しだったジャックラッセルテリアと同じ犬種。
私の友達のクリスがよく訓練されていたのと違って、その子は、ギャンギャン鳴くわ、歯をむき出しにするわ、飼い主のオジサンが行きたい方向と逆に行こうとリードを引っ張りまくるわ、まあまあ厄介そうな犬だった。
すごい形相で吠えるので、「クリスのほうが可愛いわ」なんて感じていた。
オジサンもなんだか可愛がって