今日のミヨ子さん(カレー)
昭和の記録としてに母ミヨ子の半生を綴っている(ときどき他の話題で休む)。たまたま今日の母の様子を知らせてもらったので、記録代わりに書いておく。
今年92歳(正確には93歳)の母は、8年前に乳がんの手術を受け左乳房を切除した。80歳過ぎての外科手術で心配したし、そもそも手術したほうがいいのかも迷ったが、本人が受けたいというので踏み切った。幸い、医療関係者の皆さんのご尽力と家族の支えにより無事に手術を終え、療養ののち退院できた。
すでに一人暮らしだったため、術後の定期検診には兄夫婦のどちらかがつきそってくれて、いまに至る。今日は義姉がつきそって検査結果を聞きに行ったらしい。各検査とも異常なしとの連絡をもらいほっとした。
義姉からの連絡に写真が添えてあった。病院の帰りランチに行ったところ、母はカレーを平らげたとのこと。「完食!」というコメントも。
わたしは常々、人間もほかの動物同様、自分の口から食べられなくなったらおしまいだと思っている。これまで祖父母四人を見送ったほか、近所や知り合いのお年よりを観察した結果、自分なりに導いた、ざっくりした見方である(もちろん「人の最期」のありかたについて、いろいろな考えがあることは承知している)。
その観点でいえば、92歳になってもおいしくご飯を食べられる母は、まだまだ元気だし、幸せなことだと思う。外食に連れて行ってくれたり、家での三食をおいしく作ってくれる義姉にも感謝している。
もっとも「お年よりあるある」の傾向は垣間見えるらしい。夜、帰宅した兄が「昼は何食べたの?」と聞いたら「ラーメン」と答えたそうだ。
カレーとラーメン。まあ、語感は似ている。お蕎麦屋さんで食べたから、店の印象も残っていたのかもしれない。
ともあれ、ご飯がおいしくて何よりだ。何を食べたか思い出せなくてもいいから、その調子で元気でいてくれることを心から願ってます。
《参考》今日行ったお店
てっちゃんそば(鹿児島県いちき串木野市)