最近のミヨ子さん 介護施設入所後、その一

 昭和の鹿児島の農村。昭和5(1930)年生まれのミヨ子さん(母)の来し方を中心に、庶民の暮らしぶりを綴ってきた。

 たまにミヨ子さんの近況をメモ代わりに書いているが、息子のカズアキさん(兄)一家と同居してきたミヨ子さんが、バタバタと介護施設へ入所するまでと、入所後に新型コロナに感染し面会が叶わなくなった状況などを、少し前に続けて述べた。

 入所から3週間が経とうとし、面会が再開されてその様子が動画で送られてくるのを心待ちにしていたある日。カズアキさんから、大きな公立病院に入院させる、とメッセージが入った。その展開を含め、入所後の経過をメモとして記しておく。(*はすでに書き残したnoteのタイトル)

7月5日(金)カズアキさん夫婦が初めての面会。翌日の面会も予告。(*介護施設での面会

7月6日(土)ミヨ子さんが発熱、新型コロナ感染が発覚(陽性反応)、面会は見合わせ。食欲はあり。(*2回目の面会

7月12日(金)お嫁さん(義姉)が状況を問合せ。すでに陰性反応ながら、施設内での感染者増加もあり、当面面会謝絶を言われる。この日は食欲がなかった。(*面会謝絶

7月18日(木)翌日の面会が可能か、カズアキさんが夕方施設に問い合わせ。

 微熱が続き食欲がないため、施設が提携する地域の病院に入院させるつもりだったらしいが満床。やむなく鹿児島市部の公立病院に入院することに。夜になってから病院に着き、入院のための検査が深夜まで続いた。CT撮影も行った。(新型コロナ感染者増加のせいか、この日はかなり混んでいたらしい)

 初歩的な診断は尿路感染症、脱水症状もあり。敗血症のリスクもあるためしばらく入院し、好転したら転院との見立て。

7月19日(金)午前、カズアキさんが再び病院へ。病名は尿路感染症で確定、肺は問題ないが腎機能低下が見られるため検査を追加する方向。週明けには、介護施設と提携する地域の病院へ転院する方針を告げられる。

 この日病室のベッドに横たわるミヨ子さんを、カズアキさんが短い動画に撮って送ってくれた。点滴の管を腕に繋いだミヨ子さんに看護師さんが「今日からリハビリもしましょうね」と声をかけている。数日間の入院だが寝たきりはよくないということか。ありがたい。

 カズアキさんは「この写真(動画)を二三四(わたし)にも送るからね」と言い、ミヨ子さんはスマホのカメラを見て頷いている。このところ食欲がなかったせいかすっかり痩せているが、目には力があり、受け答えができないまでも話の中身はちゃんと理解している様子だ。

その二へ続く)


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