最近のミヨ子さん 介護施設入所後、その二

その一より続く)
7月21日(日)夜 病院よりカズアキさん(兄)に連絡があり、点滴の注射がうまく入らないことへの対応を相談されたもようだが、詳細は不明(翌日お嫁さん(義姉)より伝聞として聞かされた)。

7月22日(月)午前、お嫁さんが退院および転院の手続きのため病院へ。医師より、抗生物質の点滴が不十分で(おそらく)白血球値がまだ高いこと、腎機能低下が見られることにより、もう少し落ち着くまで転院は延期する判断を告げられる。

 対応として点滴を腕の付け根から入れるためのサインを求められたとのこと(切開のためのサインか)。

 ミヨ子さん(母)は寝ていたが苦し気な様子。食事は少ししか摂れずご飯も残しているらしい。

7月23日(火)午後 お嫁さんが様子を見に行ってくれた。写真、動画を撮ってくれたほか、短時間ながら病室からビデオ通話もさせてもらった。

 ビデオ通話の画面の中のミヨ子さんは、こちらを向きながらも視線の先に何があるのか認識できていない様子。お嫁さんが耳元で「二三四ちゃんだよー」と声をかけてくれ、わたしもスマホに向かって手を振るのだが……。

 それでもお嫁さんによれば、前日よりはしっかりしているとのこと。動画に看護師さんの説明が入っていたが、点滴で薬も入ってきているし、ご飯もこれまでより少し増えたと話していた。

 ただ、写真に写ったミヨ子さんの全身はすっかり細くなって痛々しい。わたしが知る限り、ミヨ子さんがこんなに痩せている姿を見たのは初めてで、胸を突かれる。手にはグローブを嵌め、脚もカバーのようなものが巻かれて、一見(悪質な介護施設でまれにあるという)全身拘束された姿に見えなくもない。

 もっとも、グローブは腕の付け根に付け替えた点滴をうっかり引っかけてしまわないように、という目的。脚は、まったく動かせない状態なのでいわゆるエコノミークラス症候群のために血栓ができないよう、マッサージ機能を効かせてあるということが後にわかってほっとした。

 お嫁さんは「いい方向に向かっていると思う」と言ってくれたが、万一のことが頭から離れないわたしは、会えるうちに面会しておきたいと、この夜近々帰省する計画を練り、暫定ながらチケットも押さえた。夏休みに入っていてかつ直前のためにかなり割高だが、この際考えないことにする。
その三へ続く)

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