最近のミヨ子さん 介護施設入所後、その三

その二より続く)
7月24日(水)お嫁さん(義姉)から連絡。
・病院からミヨ子さん(母)が使う紙おむつの変更を言われて持って行ったら、新たな診断と治療計画を言い渡された。
・病名は大腸菌菌血症および急性腎不全。少なくとも2週間入院を延期。病棟は救急病棟から一般病棟へ移動した。治療ではリハビリと褥瘡予防にも努める。

 面会の場所・時間とも制限が厳しくなったもよう。それでもビデオ通話で、わたしとミヨ子さんは話をさせてもらえた。ミヨ子さんはとても眠そうで、側でお嫁さんが大きな声をかけている間にも眠ってしまう感じ。体力を消耗しているのだろう。

 ただ、声をかければ相応の反応はしていた。何か言おうとするが声がちゃんと出ないという場面もあった。意識はしっかりしている――ように感じられる。

 全体の状況としては、症状が改善次第転院という「目」は当面なくなった。ミヨ子さん自身はこの総合病院でしばらくはじっくり菌と戦い、体力の回復も待つということだ。わたしの緊急帰省にGoサインを出せる、ということでもある。

7月25日(木)お嫁さんと孫娘(姪)の一人がお見舞いに行ってくれたが、また新たな展開についての報告がもたらされた(進捗ではなく)。

・ミヨ子さんと同じ病室から新型コロナ感染者が出たため、面会は当面不可。
・ミヨ子さん自身に抗体ができているかを28日に検査する。抗体があれば面会を再開。
・腎機能は改善が見られる。食事も7割程度食べられている。

 お嫁さんたちは持参したデザートを看護師さんに預けて帰ったらしい。ゼリーのようなものなら差し入れてもいい、と前日言われていたのだ。

 「またコロナ」である。コロナ流行当初から、高齢者や基礎疾患のある人は注意を、とさんざん言われ続けて頭ではわかっていたつもりだが、身内の状況に直接、しかも重大な影響を与えるようになって、コトの深刻さが身に沁みている。

 わたしはと言うと、予約済みの飛行機のチケットをこの日購入した。ミヨ子さんの抗体次第では面会できないのだが、とりあえず帰省することにする。
その四へ続く)


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