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インバウンドをも惹きつける日本の「ミュージカルの聖地」

今は空前のミュージカルブームだそうです。中学2年生の我が娘もミュージカルにすっかり夢中です。特に宝塚歌劇に深くハマっておりますが、彼女の関心は宝塚以外にも広がりつつあり、東宝や劇団四季のミュージカルにも興味津々。先般は、井上芳雄氏のナマ歌を聴いて感極まり号泣したそうです。

我が家の近所には、劇団四季の本拠地があります。娘は学校帰りに、劇団員の練習風景を遠くから眺めてご満悦です。とはいえ劇場は近所にありません。劇団四季は直営の劇場を全国展開しており、熱心なファンが各劇場に集まっているそうです。

一方、宝塚歌劇団の直営は宝塚市の2つ(宝塚大劇場、バウホール)に日比谷(東京宝塚劇場)と少なめですが、全国ツアーなどで積極的に地方展開している模様で、四季のファンと同様に、全国の宝塚ファンが各劇場に集まります。

しかし、両劇団には熱狂的なファンが大量に存在するにも関わらず、ニューヨークのブロードウェイのような「ミュージカルの聖地」が形成されるには至っていません。

さて、時代はインバウンドです。世界各国から多くの観光客が来日し、日本文化のファンを継続的に獲得してきました。以前から、日本の観光地には、外国人観光客が「夜に楽しめるスポット」が少ないと指摘されています。まさにブロードウェイのような場所ですね。

上の記事にある通り、人気アニメを舞台化した「2.5次元ミュージカル」は、インバウンド向け観光資源の起爆剤となる可能性を秘めています。ただ、肝心の国内ファンの裾野が限られているため、安定的な収益の獲得という面で課題が残ります。

宝塚歌劇・劇団四季という国産二大ミュージカルが、2.5次元ミュージカルとともに上演できるような「ミュージカルの聖地」を形成できれば、いずれのタイプのミュージカルにとっても、国内外にファンのすそ野を広げるチャンスが増えるとともに、観劇に伴う食事やショッピングなど、関連産業の創出にもつながるのではないでしょうか。劇団四季と宝塚歌劇団が「インバウンドを呼び込めるミュージカルの聖地」の創出に向けて、是非ともコラボレーションしてほしいと思います。

先日、池袋で宝塚歌劇を観劇した娘を迎えにいきましたが、終演後に観客が一斉に、池袋駅へとゾロゾロと帰ってゆきました。なんとも勿体ないなあと思いつつ、私も中学生の娘を自宅に連れて帰った次第です。

#こんなコラボあったらいいな #COMEMO

お読みいただき有難うございました。 小難しい経済ニュースをより身近に感じて頂けるよう、これからも投稿してまいります。