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吾輩は、ACである。特に問題は無い。㉗

信教の自由?! 逮捕者が出た、霊感商法。

前回は、霊感商法(詐欺)のカモ・カモ子がいかにして、霊感商法をしている団体と接点を持つことになったのかをお話したんですね。~㉖回を使って、長々と。

それで、霊感商法に騙されてしまうような人は馬鹿だから騙されるというのもあるかもしれないんだけど、そういう状況に「ハマれ」ば、誰しも騙されてしまう可能性があるんじゃないの、という問題提起をして終わったんですね。

さて今日は、前回取り上げたこの資料。
警視庁公安 統一教会を家宅捜索 2008 02 18 - YouTube「ボランティア団体SINZENの捜索」2022/06/25閲覧
統一教会の「偽ボランティア」? 資金集めでハンカチ売る: J-CAST ニュース【全文表示】2022/06/29閲覧

これについて、深堀りしていこうと思いまして。というのは、このSHINZENに関しては私、逮捕者が出てたという事をついこの前まで知らなかったんですね。それで、びっくりしたというか。
まあ、びっくりしたよ、という気持ちをシェアしていこうという企画です。
それではよろしくお願いします。

まずは、情報の確認です。
SHINZEN(しんぜん会)っていうのは、統一教会の学生部に当たる「CARP(カープ)」のメンバーが、ボランティアを名目に寄付を募るなどの活動をしつつ、献金のため資金稼ぎをするっていう、そういうダミー的な何かです。
具体的に何をするのかというと、戸別訪問での物品販売です。

しんぜん会のパンフレットに、活動内容とか写真付きで色々書かれているんですがね。売り上げの配分を考えると、とてもじゃないけど、ちゃんとボランティアのために寄付できているかどうか。
例えばハンカチを三枚入り2000円で売ったとして、仕入れ値が千円でしょ。残りは、私の場合だと全部教会に献金する事になってましたから。

ちなみに上記のJ-CASTニュースによれば、事件当時の統一教会はSHINZENと教会の関係を否定したとの事です。
その記事が書かれたのが、2008年02月21日11時42分との事で。

当時の教会の会長は誰かといえば、信者が霊感商法で逮捕された事を受け2009年に辞任をしたとされる、徳野英治さんのようです。「徳野英治 信者の逮捕 辞任」で検索すれば、色々出てくると思います。興味のある方は、ご覧になってみてはいかがでしょうか。

で、徳野さんというのは、とにかく嘘を言うのです。この連載でもお話した事があるんですが、フジテレビ「みんなのニュース」に出演した際も、統一教会は霊感商法をしろと信者に言った事は無い、とかおっしゃってたり。それにSHNZENなんか明らかに統一教会の関係団体なのに、徳野さんは何で嘘つくんですかと思いました。

徳野さんが「CARP」の会長だった時(2000年前後)、私の婚約者がCARPのスタッフだったのです。それで、徳野さんの名前は婚約者からよく聞いていたので、覚えていたのでした。

ちゅうことで、ここからが今日のメインですね。
統一教会の学生部である「CARP」のメンバーと思しき二十代の人が、警察に通報されたという記事ですね。内容を一部、引用してみましょう。

統一教会の「偽ボランティア」? 資金集めでハンカチ売る 2008年02月21日11時42分

SHINZENのホームページによると、本部は東京・世田谷区にある。「国際協力のボランティア団体」として1985年に発足し、年額3000円の普通会員などを募って活動。訪問販売などで得た資金を、アジアやアフリカの途上国における教育・医療支援などに充てているという。世田谷区内では、「福祉ショップしんぜん」を運営している。

警視庁公安部がSHINZENの摘発に乗り出したことは、TBS系のニュースが2008年2月18日に報じた。同部の調べとして伝えたところによると、SHINZENの20歳代の男性が2月上旬、訪問販売のため千代田区内のマンションに無断で上がりこんだ住居侵入の疑い。同部では、18日朝に世田谷区の事務所などの家宅捜索に乗り出したという。ニュースでは、ハンカチや靴下などの訪問販売や募金活動などを統一教会(世界基督教統一神霊協会)の資金源にしているとして、同部がSHINZENの活動の実態解明を進める方針だと伝えた。その後、時事通信や産経新聞も同様の内容を報じている。

https://www.j-cast.com/2008/02/21016891.html?p=all より抜粋・引用 2022/06/29閲覧

なんというか、大学構内でセミナーとかサークル活動に誘われた学生が、そうとは知らずにカルトの講義に参加して、何度か通ううちに物品販売をする事になった。そんな様子が思い浮かびました。
あるいは、教会には青年部というのがあるんですけど、そこに所属している若い人が、信仰の実践のために物売りをしていたか。

住居侵入で警察のご厄介になった二十代の人はおそらく、カルトの講義を受けるうちに、世間の常識を無視してしまうような感じに仕上がっていったんだろうと思います。

何でそう思うのかと言うと、統一教会のセミナーと言うのは、そういうセミナーだからです。世間の事を「サタン」「非原理(原理・神側では無い)」と表現したりするので(選民思想を植え付ける)。ここで取り上げた物品販売行為は、そういった価値観のもと行われる、セミナーの「実践編」という位置づけなのです。

これは、いろんな自己啓発系セミナーというか、マインドコントロールの現場というか、そういう情報発信の場に見られる傾向だと思うんですけど、常識を疑え、とか、あなたは特別な人です、とか……なんだろなあ。
そういう、現状に満足していない自分があるときに、鼓舞するような事を言われてワクワクしちゃう気持ち、ありませんか。皆さん。私は、そういう事思った時期ありました。
だけど、ワクワクとかドキドキとか、そういう感情を揺さぶられるような言語には、注意して欲しいというのが、今日のポイントですね。

これは、私は犯罪心理学とかそういう専門家では無いので、断言は出来ないんですけどね。経験則から申し上げるに、感情を揺さぶるような言語を無条件に信じたりするのは、霊感商法に限らず、何者かにカモられる要因になると思います。感動商法にご注意というか。気が付けば、反社会的行為をして警察のご厄介に、とかシャレにならないのです。

という事で、今日はこれでおしまい。
ここまで読んで下さった方、ありがとうございました。
暑いですが、元気にお過ごしください。


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