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【連載企画】涼を呼べ

立秋が過ぎ、お盆に入ったとはいえ厳しい暑さが続く毎日。読者の体や心に涼しさを呼び込むモノ・コト(飲食物や体験ができる場所)を紹介する。


1.カネミつりぼりランド

(都城市庄内町)

■天然ウナギも狙える
 都城市庄内町の中心部から車で約5分。人里離れた田園地帯に、全国的にも珍しい、天然ウナギを狙うことができる「カネミつりぼりランド」がある。運営する同所の大工西俣博行さん(68)が近隣の川で釣り上げた、元気で太ったウナギを池に放しており、品質は折り紙付き。釣ってよし、食べてよし-。暑さで疲れ気味の心身を回復させる、夏ならではのアクティビティーだ。

天然ウナギが釣れず、手づかみで捕獲する女性客

 同施設は18年前に開業。川釣りが趣味の西俣さんが、一般的なコイやニジマス以外も楽しんでほしいと、ウナギやナマズ、フナなどを放し始めた。池の上部には西俣さんが2年半かけて手作りした大型の休憩施設があり、天候や日焼けなどを気にせず、家族で楽しめるのも特徴だ。
 ウナギはよく釣れる5~8月、ミミズを餌にした夜のさお釣りで、毎日のように川に通って確保。釣り堀では狭い池に入れているが、ウナギは夜行性で昼間はなかなか釣れないのも醍醐味(だいごみ)となっている。あまりに食いが悪い場合は、水を抜いて手づかみしてもらうこともあるという。
 8月上旬に家族と訪れていた、専門学校に通う30代女性は4時間ほど粘ったがだめで、手づかみに変更。「釣れなかったのは残念だが、家に炭や自家製だれも用意して来たので確保でき良かった。念願の天然ウナギをみんなで楽しみたい」と話していた。
 釣れたウナギはさばいて渡すことも可能。西俣さんは「うま味が強く、身に弾力がある天然は、白焼きにしても最高の味。釣った時の引きも強く楽しいので、暑さを乗り切るため、ぜひ気分転換に訪れてほしい」と話している。

 メモ 釣り堀は、1家族1500円でさお2本(餌付き)が借りられ、ニジマス4匹までは追加料金不要。5匹目からは1匹250円。ウナギが釣れた場合は100グラム1000円、コイ・ナマズなら1キロ1200円で別に購入する。西俣さん(電話)090(2966)6527。

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