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沖縄のおうちの屋根って赤色が多いのはなぜ???

こんばんわ。
宮原将希です。
私は、都内で個人事業主として、SES事業を中心に、不動産賃貸の仲介事業と転職支援事業を行っております。

先日初めての沖縄に仕事仲間と行ってまいりました。
28歳にして初めての沖縄で、とても楽しむことができました。

特に沖縄っぽいことをしたかといわれるとそうでもありませんが、
海を含む景色をVillaから楽しむことができ、非日常を味わう二日間になりました。

観光で、「首里城」にも行ってきましたが、
残念ながら再建中とのことで、2016年には完成するとのことなので、
そのころには自由に行き来できる自分になっていることと思います。

首里城から沖縄全体を眺めることができ、赤色の屋根を筆頭にとても沖縄らしさを感じることができたのですが、

なぜ沖縄のお家の屋根は赤色が多いんでしょう。。

という疑問から記事を書いてみました。


沖縄の赤色の屋根:その歴史と文化的背景

まさに沖縄の風景を特徴付ける要素の一つ
これは単に美的な選択だけでなく、
歴史的、文化的、実用的な理由が絡み合っているとのこと。

歴史的背景

沖縄の赤瓦屋根の起源は、琉球王国時代から。
琉球王国は、14世紀から19世紀にかけて存在した独立王国で、その時代に中国や日本、東南アジアとの交易が盛んに行われていました。特に中国との交易は文化や技術の面で多大な影響を及ぼしました。

赤色の瓦は、中国の福建省から輸入されたとされています。福建省では、耐久性と防火性に優れた赤瓦が一般的に使用されており、琉球王国はこれを取り入れました。最初は主に王族や上級貴族の住居に使用されていましたが、次第に広がりを見せ、現在では一般家庭でも広く見られるようになりました。

文化的意味

赤色は沖縄において、幸福や繁栄を象徴する色とされています。これは中国の影響が強く、赤色が喜びや祝福を表す色とされる文化から来ています。赤瓦の屋根はその美しい外観だけでなく、住む人々に幸福と繁栄をもたらすと信じられてきました。

また、赤瓦の屋根は、沖縄の自然と調和する色でもあります。沖縄の強い日差しの下で、赤瓦は鮮やかに輝き、青い空や緑の植物とのコントラストが美しい景観を生み出します。これもまた、赤瓦が広く採用される理由の一つです。

実用的理由

沖縄の気候は亜熱帯性気候で、高温多湿であり、また台風の影響を頻繁に受けます。赤瓦は、このような過酷な気候条件に対して非常に有効です。赤瓦は耐久性があり、強い風や雨に耐えることができます。また、赤瓦は熱を反射する性質があり、家の内部を涼しく保つ効果があります。

特に台風に関しては、沖縄の住居設計は非常に工夫されています。重い赤瓦は、強風に対しても飛ばされにくく、家全体の耐風性を高めます。また、瓦の重さが建物の安定性を増し、台風時の被害を最小限に抑えることができます。

伝統の継承

沖縄の赤瓦屋根は、地域の伝統と文化を象徴するものとして、大切に守られてきました。近年では、コンクリート住宅が増加する中でも、伝統的な赤瓦を用いたデザインが再評価されています。沖縄の景観を守り、文化を次世代に継承するために、赤瓦の使用が奨励されている地域もあります。

また、赤瓦を製造する技術も地域の重要な伝統技術として継承されています。赤瓦の製造には、高温で焼き上げる技術が必要であり、その技術は世代を超えて受け継がれています。こうした技術の継承は、単に美しい屋根を維持するだけでなく、地域の歴史や文化を後世に伝える役割を果たしています。

現代における赤瓦の役割

現代においても、赤瓦は沖縄の建築において重要な役割を果たしています。観光地としての沖縄の魅力を高める要素の一つとして、伝統的な赤瓦の建物が観光客に人気です。これにより、地域経済にも寄与しています。

さらに、赤瓦はエコロジーの観点からも注目されています。自然素材である赤瓦は、環境に優しく、またその耐久性から長寿命であるため、環境負荷を軽減することができます。これらの点からも、赤瓦の使用が推奨されています。

結論

首里城を回ってみてもわかる通り、現場から当時の歴史の力強さが伝わってくるものばかりで、なんか感動するものばかりでした。
美しい外観だけでなく、歴史的、文化的、実用的な理由から長い間愛されてきており、地域のアイデンティティを形成する重要な要素となっているからこそ、これからも残り続けるために首里城を再建のために動いてくださっている方がたくさん。
世界遺産として今後も大事に残り続けることを祈っております。


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