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【勝手にイベメモ vol.4】河原あずさん&藤田祐司さん×小島英揮さん 「コミュつく!」


*このシリーズの投稿は、「インプット⇆アウトプット」の考えから、また、シンプルに記録の目的から、私が参加して拝聴した無料のトークイベントの収穫メモを記録するものです(有料イベントはチケット代を支払う参加者に向けての恵みであるという認識から、メモ公開の対象にしていません)。
*あくまで私個人が「面白い!!」と感じたことを聴きながら書き留めたメモですので、登壇者の方々のチェックを経たパブリックなコメントではないということを予めご了承ください。また、聞き漏れも多少ございます。こちらのメモを通じて、登壇の方々にご興味を持った方はぜひご本人やイベント主催者のご発信をフォローするなどしてみてください^^
*「レポート」と呼ぶには忍びない、私がリアルタイムに書き取ったメモがベースですので「イベレポ」ではなく「イベメモ」とします。読みづらい箇所多々ありかと思いますが、ご容赦ください。
 (もしもこの投稿の公開に問題があるようでしたら、コメント欄などからご連絡ください。さっさと削除いたします!)


◆このイベント・セミナーを拝聴しました◆

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コミュニティマーケティングの第一人者 小島英揮氏と語る「これからの時代のビジネスコミュニティとは」: コミュつく!vol.1

(2020年6月9日火曜21:00〜22:00)
主催:ダイヤモンド社

<開催趣旨>
河原あずさん・藤田祐司さんの共著本『ファンをはぐくみ事業を成長させる 「コミュニティ」づくりの教科書』(6月18日発売)の出版をきっかけに始まる生配信イベントシリーズ「コミュつく!」。河原あずさん & 藤田祐司さんのファシリテーションの元、毎回コミュニティづくりのプロをゲストに迎え、1時間のオンライントークライブを生配信するという企画。今後、毎週火曜21時から多彩なゲストを招いてライブ配信予定。

第1回目のゲストは、『ビジネスも人生もグロースさせる コミュニティマーケティング』の著者でパラレルマーケターの小島英揮さん。



<ご登壇者>

(ゲスト)
小島英揮さん 
パラレルマーケター / Still Day One 合同会社 代表社員

(ファシリテーター)
河原あずさん
Potage コミュニティ・アクセラレーター

藤田祐司さん
Peatix Japan株式会社 共同創業者 取締役・CMO (最高マーケティング責任者)

*小島さんの著書はこちら。


<お話メモ>
河原さん コミュニティのオンライン化が進み、いかに熱量を上げていくかが今の課題になっている。
小島さん 企業が主体になるビジネスコミュニティが急増している。口コミやコミュニティづくりは、BtoBにも効くという認識が広がってきたし、相談を受けることも多い。Adobe時代に最初に実感。
藤田さん 本を読んでいただいて、いかがでしたか?
小島さん 2時間ほどですぐに読めた。読みやすい。二人の波長のヒット感が伝わる。これからコミュニティを作ろうとする人にとって、具体的な第一歩が分かりやすい良書だと思う。
藤田さん 小島さんの著書はより実践者向けで、価値や方向性を再確認するのにいい。ぜひセットで読んでいただきたい。
小島さん 今はいろいろな業界で、突然、「うちのサービスのコミュニティを作りなさい」と言われ、立ちすくんでしまう人が多発しているので、ヒントになるのでは。
藤田さん コミュニティの始め方、トラブル対処、畳み方まで細かく説明したつもり。結局、ビジネスコミュニティの責任者が困っている。ここ2、3年で急速に層が広がったと感じる。
小島さん 今は特に、準備がないまま振られる人が多い。かつては内発的動機が高い人が立ち上げて熱量高く始まるケースが多かったが、今はプレイヤーにも温度差あり。例えば、ファンが十分に育つ前に走り出してしまうとか、経験不足だったとか。つまずきがちな「幻滅期」を迎えることになる。
河原さん コロナは幻滅期のきっかけになるのか?
小島さん 両方ある。社内の優先度が落ちてしまうなどしてうまくいかなくなる場合と、逆に、オフラインマーケができない分、オンラインに舵が切られて伸びている場合もある。ただし、適切な資源の供給が必要。あずさんも色々な企業の状況をご存知かと。
河原さん どうしても属人性ある。
小島さん まだコミュニティマネジャーのプロが組織内で育っていない。今後はますます、その育成法の共有が求められる。
藤田さん コミュニティづくりにおける「ファーストピン」について教えてください。
小島さん ボーリングの一番ピンに見立て、最初にタッチするべき人のことを言っている。その人にきちんと伝われば、みんなに伝わる。ポイントは、“誰が一番ピンか“を見極めること。「一番ピンは私です」という名札はないし、本人も自覚していない場合が多い。
藤田さん 一番ピンの見つけ方は?
小島さん 「自分なんか影響力ない」と思っている人多い。「あなたの声は役に立った!」というフィードバックを受け取る経験を何度か持てば、よりコミットしてくれるようになる。目立つスターキャラじゃない方がいい。「あの人ができるなら私もできそう」という程よい距離感のロールモデルを見つけるべき。だから、有名インフルエンサーを連れてきてもあまり効果的ではない。
会場から ファーストピンになれる人は、ロイヤルカスタマーであることが条件?
小島さん それも重要だが、「他の人にそれを薦めるのが好きな人」であることのほうが大事。「これいいからやってみなよ」と言ってくれる人。ロイヤルでもサイレントだったら、コミュニティを盛り上げるのに機能しない。あるいは「自分はこんなに知っているぜ」と上から目線で発言する人も、距離をつくってしまう。「これいいよ」と伝える人と、「すごい」と受け取る人をセットで連れてくると盛り上がる。
藤田さん 一緒に踊ってくれる人ということですね。
河原さん コミュニティマネジャー自身も、ファーストピンの役割を担えるほうがいいんですね。
小島さん そうですね。「自分が一番のファンです」と言っているコミュマネは多い。加えて企業内においては、会社に対してきちんと要望できる資質は必要。「社内政治を制する者は、コミュニティを制する」という名言を放った人がいる。押さえるべき人を押さえられないと、混乱に巻き込まれる。
藤田さん 確かにコミュニティ事業は、業績下がった時に、槍玉にあげられがち。
小島さん そういう時にきちんと反論できること。逆に、いつも「会社は分かってくれない」が口癖の人は向かない。また、learnableではないが、「人に好かれる人柄」は重要。信頼を得られるか。信頼できる人から言われなければ、人は動こうとしない。
河原さん 受ける悩みで多いのは、やはり「社内の説得」。僕はよく「縦のラインを押さえろ」と言う。
小島さん 会社の中で、誰を押さえるべきか。複数のラインにまたがる場合ある。例えば、カスタマーサクセスもマーケも横断的に説得が必要だったり。
河原さん コミュニティをつくる人間は、組織内をつなげて活性化させる役割も担えるということ。
小島さん 今後はコミュニティをうまく醸成できるブランドの方が長続きする。従来のマスマーケティングは、リーチに強かった。しかし、ユーザー側は煙たがっているのが現状。長く好かれるサービスに育てるには、「おすすめしてくれる人」を増やしていくほうがいい。
藤田さん 上質なコミュニティは、価格や機能とは別の競争力になりつつある。
小島さん 結局、それが役に立ったのか、気持ちがいいのかを伝えてくれる。「あれを使ってめちゃ助かった、マジで神」は本当に神のバリューになる。例えば、zoomは利用者急増したが、スペック比較して使い始めた人は少ない。身近な人が「zoomいいよ」と言っているのを聞いて使い始めている。
藤田さん コロナによってコミュニティもオンライン時代へ。今後、何が変わっていくのか。
小島さん コミュニティを成長させるための3つの条件としては、「コンテキストファースト」と「アウトプットファースト」、そして、この2つを効果的にするためには「オフラインファースト」がいいと言っていた。なぜならオフラインのほうが瞬時に熱気が伝わりやすく、方向づけもしやすいから。ただ、オンラインでできないわけではない。しかも、今は皆がオンライン化で揃ってきたので、オンラインならではのトンマナが整いつつある。オフラインファーストの代わりに、僕が最近言い始めたのは「トラストファースト」。つまり、一番ピンを見つけること。実はトラストチェーンをつくるのは、オンラインのほうがやりやすいかもしれない(時間と距離の制約がないから)。例えば、東京と北海道のキーパーソンを繋ぐには、セッティングして飲みにいかないといけなくて、時間がかかった。今はトラストを作るきっかけになる場を、早くたくさん作りやすい。
河原さん バーチャル密な状態では、よりコンテキストを明確にする必要を感じる。今思えば、オフラインではなんとなくの雰囲気でまとめていた時もあったと反省。
小島さん 「オフラインだとオーラを使える」と言った人がいる。オンラインだと、全員が一つのマスにしかならないので、オーラは使えない。
河原さん 「なんとなく」が許されない分、コミュニケーションの精度は高まる気がする。オーディエンスの反応がはっきり見えるから、つまらなそうな人がいたら頑張って振り向かせようとする。
小島さん 音声がクリアに聞こえるだけでも、メリット大きい。
河原さん 僕が真っ先に進めるのはマイクの導入です。
会場から オンライン限定でコミュニティを作るとしたら、どんなやり方をしますか?
小島さん ファーストピン作る時、これまでも最初のコンタクトはメールやメッセンジャーでオンラインに頼っていたはず。要素分解して置き換えてみるといい。コンテキストを疎かにしないのが重要。
藤田さん オンラインでは「ちょっと元気なさそうだから声をかける」といったケアがしづらいので、個々がアクションしやすいように、役割を与えるほうがいい。
河原さん アウトプットを持ち寄って次につなげるようなコミュニケーションが有効なのかもしれない。僕も試行錯誤中です。
小島さん コミュニティマネジャーは忙しい。求められる能力のレベルは高いので、正当な評価をする仕組みも整うべきだし、そうなると思う。人材としてまだまだ希少価値があるので。僕が主宰する「CMC_meetup」でもどんどんノウハウを共有していく。いいコミュニティが盛り上がれる世の中にしていけるよう、お互いに頑張っていきましょう!


終わり。

小島さんの「ファーストピン」のお話、とても興味深かったです。「長く好かれる」には「おすすめしてくれる人を増やすこと」。納得。また、さすがコミュニティづくりの第一人者が集まっているイベントだけあって、画面の設計やコメントをピックアップする仕掛けが秀逸でした! 「streamyard」というツールを使っていらっしゃったとのこと。ふむふむ。

関係者の皆様、貴重なお話をありがとうございました。皆さんのnoteもぜひ↓



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