でも私はチベットが鳥葬なのを知っている。
2週間に1度は専門学校時代の友人と通話をする。話す内容は主に仕事等の近況報告と彼女が欲しいという生きる全てのような会話をしている。
そんな私の友人は意識の高い人間で、私はふとした時の友人の煌めきに目を瞑ってしまうのだ。
仕事効率化が好きで、資格取得の勉強をして、筋トレして、年金対策もする。
それに対して私は
仕事が嫌いで、資格は自動車免許しか持とうとしなくて、お気持ち程度に筋トレをして、歳とってからお金があっても仕方がないから俺は今のお金を大事にしたい、なんて抜かしている。
目を瞑るのも当然だろう。
ある日、友人といつものように通話していた。
友人の仕事の話を聞いて、恋愛の話を聞いて、私の失恋の話をして、資格取得の話を聞いた。
最後の資格取得の話をしていたとき私は友人の眩しさに耐えきれなくなってこんなことを言った。
「もう向上心なんて全部捨てて、そこらへんで野垂れ死にたい。そしたら鳥が私の肉を食ってくれるだろ。鳥葬だよ。チベットの」
友人は「知らねえよ」と一言。
私は「資格だとか、仕事効率だとかは知らないけど、私はチベットが鳥葬なのは知っている。自分のそこが好き」
そう答えて会話は終わった。
実際、日本で鳥葬を行なったら死体遺棄に触れるらしい。しかし、私の場合は誰かに鳥葬をしてくれ、と言っているわけではないので死体遺棄にはならないだろう。いや、そもそも鳥が私を食べる気がしない。というか私は樹木葬がいい。
ともかく、社会で役に立つのはきっと仕事効率化を考える頭と資格。私の武器はこういう使い所のわからない知識だけ。
だが、こんな武器があるから日記が更新できる。むしろこの武器がないと日記系で勝負をしている私は戦えない。
資格で勝負するより、ないものを自らの手で作って勝負する私。私の方が魅力的じゃんか、と思うことは果たしていかがなものか。
おまけ 引用記事紹介!
↑みなとさんが私の記事を引用して記事を書いてくださいました。
転職は働くエネルギーがあるってことですから私は転職活動をしている・しようとしている人たちを心から尊敬しています。
最高に文章が読みやすい方なので、ぜひーーーーーーーーーーー
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