見出し画像

083.分かったなんて言えない


できれば見上げていたい、角度45度。
いつでも目線の斜め上。それは一緒に歩いているってこと。

いつだって君の顔を思い浮かべて眠りにつきたいんだ。


『MIU404』
夢中で観ては溜息で終わるような、痛いドラマ。痛いのは感情が動くから。


「でもそれは自己責任です」
「ただしい道に戻れる人もいれば、取り返しがつかなくなる人もいる。
誰と出会うか、出会わないか、この人の行先を変えるスイッチは何か」

こぼれ落ちたパチンコ玉はどこに向かうのか?

つかんでもらえなかったら、つかんでくれる人のところまで転がり続けなくちゃいけない訳ではないのに。

***

心の中にある未解決な問題。
ねえ、あるでしょ?見てみないふりしてるあれ。
後まわしにしていたことに取り組まなくちゃいけないこと。
憤りや悲しみ、嬉しさや美しさ。まだまだ途中にいるなって途方にくれる。

寄り道をしてはいけませんよ、そう小学校の先生に習ったし親からも言われていたわ。
きっとそれは正しい。危険に遭わないためには寄り道はいけません、まっすぐ真っ直ぐおかえりなさいと。

ちょっとだけ、ちょっとだけ。いつもの道を通り過ぎた先にある道を曲がってみたい。
ちょっとだけ、ちょっとだけ。このまま走り続けてみたい。

だって俺は悪くない、ただ走りたいそれだけ。
状況なんてわからない、必要のない道なのか?そうかもしれない、けど必要ないって誰がきめるの?

身体はひとつ、命もひとつ。けど選べる道は俺が選ぶ、選べるのかさえわかわないけど。
選ぶ道の先には何があるのか、それは答えがあるようでいまはまだわからない。

ごうごうと南風が吹いている。湿った空気が身体を包む。
この風が連れて行く未来はまだ誰も知らない。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?