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みやまる
2019年8月24日 13:26
(初出:旧ブログ2015/11/29) 野球小説というより野球ゲーム小説。それも古き良きサイコロで結果が決まるアナログの野球ゲームだ。会計士のヘンリーがこれに尋常じゃないハマり方をしていく。ヘンリーがゲームそのものを作り、架空のチームと架空の選手一人一人の設定を練りこんで創造主として空想の野球小宇宙を見守る。さすがにヘンリーのように一人一人架空の選手を作る度胸は無かったようだが実在の現
2019年8月24日 13:24
(初出:旧ブログ2015/11/23) 高橋源一郎『優雅で感傷的な日本野球』のあとがきではこの作品をヒントに書かれたとされ、赤瀬川隼『球は転々宇宙間』の解説にも出てくる。玉木正之『プロ野球大事典』には<プロ野球関係者のなかには、誰ひとり読破したひとがいない、すばらしい野球小説>とのこと。そう言われるとますます読みたくなってくる。そんな感じで今年の夏に読んだ。 結論から言うと手強い小説だ