都城華礼・開発秘話03:「日本一高いレトルトカレーを作りたいと伝えた日」 #都城華礼
ーー贈答用のレトルトカレーを作ってふるさと納税に出品すると決めた後、商品開発はどのように行われていったのでしょうか?
恵島:そもそも、ふるさと納税にはどうやって出品するんだろうというところからスタートですよね。あと、カレーのレシピもそうですが、レトルト加工ってどこに依頼するのみたいな。
ーーできることから考えて商品を開発していくのではなく、作りたいものを決めてから逆算していくってすごいですね。
恵島:とは言え、何からやればいいかわからないので、協力してくれそうな人を集めてオンラインでのミーティングからスタートしました。
「日本一高いレトルトカレーを作りたいんだけど!」
ーーオンラインでのミーティングっていうのも、今っぽいですね。皆さんの反応はどうだったんですか?
恵島:最初はまた、突拍子もないこといいだしたみたいな(笑)
でも、自分がよくやる手法なんですが、やりたい事をまず周りに話してみて反応を見るというか、のってきてくれる人いたら需要ありそうだなみたいな。
ーー巻き込んでいきますね!のってきてくれました??
恵島:結構、議論が盛り上がったのでその時のミーティングの様子を録画してさらに関わりたい人を募集して仲間を増やしていきました。ドラクエみたいにいろんな特殊能力を持っている人を仲間に(笑)
恵島:競合調査も並行して開始したのですがレトルトカレーで高額といってもほとんどが1000円以内。唯一目に留まったのが神戸牛のレトルトカレーで確か、5000円。現在販売しているかはわかりませんが、このレトルトカレーに負けないぐらい高級なカレーを宮崎牛で作ってやろうと。
ーー面白くなってきましたね。高いレトルトカレーといっても、高級な材料を使えばよいだけの話じゃないですもんね。
恵島:そうですね。ただ、最初のコンセプトは「カレーは飲み物じゃなくて、カレーは食べ物。いやっカレーはステーキ。」とにかくめちゃめちゃインパクトのある肉を入れようと盛り上がりました。
ーーゴロゴロ肉のカレーより、ステーキがドーン。のほうがインパクトありそうですね。
恵島:他にも日本一高い、日本一高級にふさわしいレトルトカレーとは何かを議論して、「金箔ふりかけようよ。」とか「やっぱ木箱でしょ。」みたいな。好き勝手にアイデアを言いあって、じゃぁ誰、見積もりとって次すすめる??みたいな。
ーー興味をもって集まってきた人たちだからスピード感もすごそうですね。
恵島:ふるさと納税への出品て普通は既存で取り扱っている商品を出すと思うのですが、ふるさと納税に出品するために商品から作るなんて他の人はやらないですよね(笑)
ーー確かに。贈答用の品をふるさと納税で探している人が、贈りたいと思う商品を0から作ろうとしてるわけですからね。
恵島:贈答用の商品を探してる人って年収どれぐらい?年収1億の人って、いくらふるさと納税できるの?って控除金額をシミュレーションしたり(笑)
商品開発の議論はターゲットから逆算ですね。
ーー年収1億円...(笑)シミュレーターもびっくりですね。
恵島:ふるさと納税への出品も、以前にふるさと納税でたくさん焼酎を頂いた経験がありましたので…(詳細は下記のお話で。)
恵島:市役所の方などが私の事を覚えてくれていて、関係者をご紹介いただきながら商品登録までの流れが見えてきました。
ーー「都城華礼」という名前はどうやって生まれたんですか?
恵島:日本一高いレトルトカレーってコンセプトをもとにパッケージを考えていたら、横文字のレイアウトだとしっくりこなくて。縦書きでカレーって書いたらおさまりが悪く。安っぽい。
「咖喱」とかでレイアウトも考えたんですがなんか画数多くて重たいなと。
「華麗」って当て字も豪華な感じでいいなと思ったんですが、贈答品だから「御礼」の気持ちを込めようと「華礼」に決めました。
ーーパッケージの「都城華礼」って文字もかっこいいですね!
恵島:これもドラクエ式に集めた仲間の一人で都城で活躍する「書道家」に協力いただきました。いっぱい案も出してくれて。
ーーそう言えば、レシピの件はどうなったんですか?前回、マレーシアのカレー屋さんに断られた(笑)
恵島:ここで新たな仲間が登場します!これは次回!
今回のまとめ
・日本一高い贈答品のカレーとは?から逆算して商品開発
・「金箔をふりかけよう」「木箱に入れよう」
・華やかにお礼を言うための贈答品だから「都城華礼(カレー)」
⇒開発秘話04はこちらから
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