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生きがいとIKIGAI 

やっかいにも、世界的に「IKIGAI」なる言葉が流行ってるおかげで、
出会うインド人やヨーロッパ人から、
「あんたのIkIGAIは何やねん?」
って聞かれたする。

なんなら、デリーに「IKIGAI CAFE」なる喫茶店も開店した模様。

彼らは「IKIGAI」を、Missionとほぼ同じ意味で使ってる気がする。
例えば、「人生をかけて何を何遂げたいか」的な。

なんで何かをわざわざ成し遂げないといけないんだろうか。
成し遂げなければ、幸せになってはいけないんだろうか。

「ありのーままのー♪」っていう歌が大流行する一方で、
誰かみたいに、自分にも何かの可能性があり、
それを実現して生きることが良い、という別の誰かと同じ成功を求める生き方。
誰かの役に立ちたいと、自分の影響力を証明しようとする生き方。
IKIGAIであれ、Missionであれ。

本当に自分自身なんだろうか。

最近読んだ「サピエンス前史」に、

「私は何を経験していたいか?」ではなく、
「私は今何を経験しているか?」にもっぱら注意を向けさせる。

との一節があった。

人類の悩みは大昔から全然変わっていない。
「~したい。」という感情から、全ての渇望は始まる。

今私は何をしているんだろう。
インドのグルガオンという町で、ワンルームで、
1人で、ソファに座って、このブログを書いている。
左側には飼い猫ハカセの写真。
机はこげ茶で、洗濯ものが部屋のなかに干してある。

この今の私の行為を超俯瞰的に、自分の人生の全体からみたとき、
どういう意味を持つのだろうか。
人類の歴史全体から見るとどういう意味があるんだろうか。
きっと大きな意味は持ってないと思う。

でもそれでいい。
今までも歴史はそうやって名もない人たちが紡いできた。
ほとんどの歴史上の有名人が男性で、女性はほとんど社会から無視されてきた経緯を考えると、今はだいぶんマシな時代なんだろう。
社会から期待されたとおりに生きた人で、今まで本当に幸せだった人はいるんだろうか。男性も含めて。

母としては全然0点な私だけど、せっかくだから世界は素晴らしいって、
それを味わって生きていけたらな、とは思う。

ちなみに、私の生きがいってなんだっけ。
息子が一番の生きがいなのは間違いない。
猫たちも。ハカセ、玉ちゃん、じょっちん。

あとは何かな~。
毎日食べるご飯とか。
あとは鼻うがい。
寝る前の瞑想かな?

ビートルズアーシュラム。
やっぱビートルズは素敵や。





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