新しいことをしてみた①羊毛フェルト

こんにちは、時人です。
大きな仕事がひと段落して、久しぶりに休みらしい休みを味わっています。

先日は、立ち寄った百均でふと羊毛フェルトぬいぐるみを作ってみたくなり、1セット買ってみました。

羊毛フェルト(ニードルフェルト)の手芸はインターネットで失敗画像がたくさん出回っています。それ故か、「失敗するとリカバーできない」「難易度が高い」というイメージが付いて回ります(私だけかも?)。

ところが、作ってみると意外と上手く形になってくれました。
今回は、はじめて羊毛フェルトぬいぐるみを作ってみたときに気づいたコツをメモします。

①羊毛の巻き方が大事!

説明書によると、最初に羊毛の繊維をシート状に広げ、くるくると巻いて「玉」のような形を作ります。これがぬいぐるみの顔や体になります。

繊維はやわらかく、ついフワフワとやさしく触りたくなりますが、この時はしっかり力を入れて巻くのがポイントです。

強く巻かないと、ニードルが上手く刺さらず、形をととのえられません。さいしょにグッと強めに巻いてから、その形を固定するようにニードルを何回も刺していくと、だんだん形がしっかりしていきます。

ネットで見かける、やけに形が肥大してしまった写真の多くはこれが最初の原因だと思われます。

②形を作って→くっつける 順序を守る!

フェルトで作るぬいぐるみには、沢山のパーツがあります。早く完成形に近づけようとして、焦ってそれらをくっつけたくなりますが、グッと我慢してまずはひとつひとつの形を丁寧に整えるのが大事です。

ほかのパーツをくっつけた後で形を整えるのは難しいです。

ニードルを刺すのには力が入るので、目的のパーツを整えている間に無意識に指に力が入り、ほかのパーツの形が崩れてしまったりします。

特に、パーツの繊維がまだ固まる前の、ぼわぼわと広がっている状態でパーツ同士をくっつけてしまうと、両方ともきれいに固めるのはほぼ不可能になります。

③リカバリーできないのは「刺しすぎ」だけ!

フェルトぬいぐるみの失敗写真を見ていると、上記の①の状態のまま②を行ってしまい、取り返しがつかなくなっているケースが多いように感じます。

フェルトの形を整えたり、パーツ同士をくっつけるのにはニードルを使って繊維を刺します。ニードルの先端の細い部分をよく見ると、細かい切れ込みが数か所入っています。抜き差しすることで、これが繊維を傷つけて、上手い具合に繊維同士が混ざり合い、絡まり合うことで形が固定されていく仕組みです。(おそらくは)

そのため、一度刺して絡まった繊維は、なかなかほどけません。ほどく方法もあるみたいですが、手間がかかるので素材を買って作り直した方が良いような印象です。

でも、これは裏を返せば、刺しすぎなければなんでもリカバリーできるということだと思います。

いびつな形になってしまっても、諦めずに整えてみる。

ゆるく巻きすぎていたら、強めに巻き直す。

羊毛フェルトは、たとえ失敗しても、諦めなければあとから工夫して理想の形に近づけられる、初心者にもやさしい素材だと感じました。


最後に、2回目以降に気を付けてみたい、応用的(?)なコツに気づいたのでメモします。

応用ポイント①異なる色の繊維が混ざらないようにする!

羊毛フェルトぬいぐるみでは、細かいパーツは繊維を「こより」状によじってからニードルで縫い付けます。

この時、刺す場所を微妙に間違えると、周囲の繊維を混ぜ込んだまま刺しつけてしまい、色が混ざり合ってしまいます。
たとえば、白い猫の顔に黒い鼻やヒゲを縫い付けたとき、鼻の中に一本白い毛が入ってしまったり、逆に黒い繊維がヒゲからはみ出て白い頬についていると、かなり目立ちます。

形をきちんとつくることに慣れたら、次は、パーツ同士の輪郭がきれいに表現できるように気を使うと、ワンランク上の仕上がりになると思いました。

応用ポイント②左右でそろえるパーツは「巻き方」から気を配る!

たとえば、一口に「丸める」といっても、雪玉のように手のひらでコロコロ丸めるのと、細長く巻いてから左右を折りたたむのとでは、まったく違うプロセスになります。このプロセスの違いによって、同じようにつくったはずのパーツに差がでてしまいます。

上の例だと、ぱっと見は同じような形でも、雪玉のように作った玉は全体的に均等に繊維が分布していますが、細長く巻いた方は、折りたたんだところだけ繊維の密度が濃い(固い)はずです。

ニードルを刺して固めていくと、この密度の差が顕著になるため、思っていた形から離れていってしまう現象が起こります。このわずかな違いが、小さなパーツだと大きな差になってしまいます。

人間の目は左右差には敏感です。手足の片方は直線的で片方は丸くカーブしていたり、耳の形が三角と丸だったりすると、バランス悪く感じます。

だから、左右で揃えるパーツでは特に、巻くところから意識して揃えたいと思いました。


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まとめると、「羊毛フェルトは思ったより怖くなかった!!」

という気持ちです。

ド初心者によるレベル1の気づきメモですが、
この記事が、どこかの誰かに届いて、羊毛フェルトに挑戦しようと思いつつ、躊躇っている方を少しでも勇気づけられたら幸いです。

それでは🎵

時人



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