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今が試練どきの『らんまん』

『らんまん』18週 ヒメスミレ
31日(月)放送の第86話。
今回はとても辛い回でした。いつもの万太郎の弾けるような笑顔や、誰とでも仲良くなれる、人なつこい人柄は出てきませんでした😢

田邊教授の激高ぶりと棘だらけの心無い言葉に、万太郎はおろか、万太郎を温かい目で見守ってきた視聴者すらも傷ついたのではないでしょうか。
(私はかなりグサグサっときました)

大窪助教授、波多野、藤丸が田邊教授にその場で必死にかけあってみるものの、教授の怒りはおさまらず。

田邊教授を演じている要潤さん、顔立ちが美しいぶん、笑ったときはより優しげに見えるけど、怒りに満ちた表情をすると一転ものすごく怖い顔になる…。
同じ「笑う」でも、奥様の前で笑う田邊教授と、激怒する直前の乾いた笑いをするときの田邊教授は天使と悪魔ぐらいの差を感じるほど演じ分けできるからすごい。

万太郎を演じる神木隆之介さんも、田邊教授から酷い言葉で罵倒されているときの目や口元の繊細な動きと表情から、ショックと混乱ぶりがすごく伝わってきて、見ている私まで「どうすればいいんだ…」という気持ちにさせられる笑。

田邊教授の激怒ぶりや嫌な言葉の数々は、見ていて不快極まりないけれども、彼が万太郎と初めて対面したときの歓迎ぶりや、万太郎を他の生徒や講師よりも一目置いた可愛がりようを私たち視聴者は見てきたし、万太郎の学者・研究者としての素質が次第に田邊教授を脅かす存在になりつつあることへの恐怖を彼自身が感じ始めたという経緯を知っているから、田邊教授を100%憎たらしいと思えるかといえば思えないわけで。

キャラクターを一人一人しっかり描いてあるから、その関係性も明確だし分かりやすくもあり共感を持てたりもするのかな。

でもさすがに東大研究棟の鍵を管理する職員(クールポコのあの人)の人物像までは描ききれなかったか。いや、もしかしてクールポコのあの人が、田邊教授に取り上げられた標本と目録をこっそり取り返してきてくれる、というファインプレーをするかも??  しないよね笑

とにかく万太郎にとってまだ試練は続きそう。
でも試練や苦難という影の部分が大きいからこそ、次に訪れる光が強く輝くわけであり。 

雨風にも負けずに適地でたくましく生育する植物のような万太郎の活躍ぶりに今後も期待するとしましょう。



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