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溢れんばかりのきらきらに恋をして

恋をしました。A.B.C-Z主演の舞台『ジャニーズ伝説2022』に出ていた、SpeciaLの松尾龍(まつお・たつる)くんにです。ジャニーズJr.です。

A.B.C-Zの毎年恒例の舞台、通称えび座に出ているジュニアに恋をしたのは二度目です。わたしはA.B.C-Zの金髪筋肉塚ちゃんこと塚田僚一さんの押しも押されもせぬオタクで、塚ちゃんこそが不動の一位です。が、三推し以降は増えたり減ったり目まぐるしいのでした。

えび座での恋の一度目は、つい先日全世界デビューを達成したTravis Japanの白色担当、川島如恵留くんにでした。

えび座では舞台の最後に、ジュニアの名前紹介があります。レビューみたいな感じで、音楽が流れる中ひとり数秒の時間が与えられ、その間に踊ったりポーズを決めたりして、自分の名前を名乗ります。

そのほんのわずかな時間に、如恵留くんは跳びました。美しい、脚を伸ばしたままのバク宙。彼の得意技のひとつといまは知っていますが、そのときは知るよしもありません。ただわたしは、そのバク宙に「食らって」しまった。その美しさに目を奪われ、心臓を貫かれた。跳び終わった彼が満面の笑みで「川島如恵留!」と名乗ったときには、わたしはこの子を推す、と決めていました。このあいだのような気がするけど、もう5年ほども前のことです。彼しか見えなかった。彼だけが他の子よりも輝いて見えた。もちろんアクロバットができる子は、他にもたくさんいる。でも、彼のアクロバットはなぜかはっとするような形をしていて、ほんとうにきれいで、なんて美しいんだろうと思った。『ダンス・ダンス・ダンスール』の潤平じゃないですが、「予感の音」がした。彼が跳ぶと、ファンファーレみたいなものが鳴った。他の子が同じように跳んでも、その音は鳴らなかった。

たつるくんも、アクロバットは得意分野のようでした。でもわたしが恋に落ちたのはそこではなく、クラシックバレエの染み付いた身のこなし。ジャンプの美しさはもちろん、バレエではない激しい振りをしていても、雑にならない。自分の肉体を完璧に使いこなしている感じがしました。そこに惹かれた。すごくきれい。わたしにとってバレエは永遠の憧れ。弱いところを突かれました。バレエ以外の何をしていても滲んでしまうそのノーブルさ、上品さ。彼はバレエの演目ならキャラクテールじゃなくて、ぜったいに王子タイプだな、と思う。

わたしはバレエの王子タイプにたぶん、弱いのです。性格やキャラクターの話ではなくて、身のこなしや雰囲気の話。努力でどうにもならない部分が、王子。そういう人を好きになりやすい。如恵留くんも、バレエなら絶対に王子。あの上品な佇まい、視線、端正さ。まぎれもなく王子。

1枚500円のステージフォト、今回はたつるくんのものを2枚も買いました。3枚中2枚。今後彼がどんなふうになるのか、来年三十路オタクはふわふわとみていきたい所存です。現場からは、以上です。

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