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くやしさがいちばんの原動力

100点満点の試験があって、6割が合格点であるとき、わたしが最初に目指すのは満点である。

完璧主義なわけではない。「どうせやるならテッペン目指したいっしょ!」という、昭和ヤンキーのごときサル山登頂思考の為せるワザだ。実際この思考で満点を採れたのは過去に一度だけで(高3の期末テストの世界史)、その他は資格試験も含め一度も満点は採れていない。

この思考のいいところは、満点を目指して勉強するため、合格点を採れない確率が必然的に下がる、というところにある。6割ギリギリを狙うと、ひとつ躓いただけで落ちる可能性がある。そしてわたしはそういうギリギリの押し合いに弱い。いわゆる一夜漬けが全くできないタイプだ。そのため、はるか高みを目指して蹴落とされた結果、7〜8割くらいに着地するというのがおきまりのパターンである。

結局わたしは「終わりよければすべてよし」派というか、「合格さえできれば、その過程は別になんでもええやん」というざっくりした考えを持っているので、満点を採れなくても特に自責したりはしない。ただ、過去問やって採点して間違えた問題に対してはめちゃくちゃくやしがる。くっそ!どこが違うんだ!?と調べ散らかす。そのため、出題範囲が決まっている試験はだいたい合格できる。

例外は漢検一級で、出題範囲が広過ぎるゆえ、そのへんに売っている市販の問題集をすべて集めて繰り返し解いても、絶対にそれだけでは合格に届かない(準一級まではこの方法で普通に合格できる)。本番で、はじめましての漢字や四字熟語や対義語類義語が必ず出てくる。

QuizKnockの河村さんは30分勉強しただけで9割採っていたが、わたしのような凡人には、極めて広範な知識を集めて飲み込むことが必要になる。平成25年より前(確か)の過去問をなんとかして集めるとか、古典を読むとか、広辞苑をくりかえし読破するとか、各出版社の四字熟語辞典を網羅するとか、そういうことが。絶対に絶対に受かりたいんだよなあ。合格まであと20点なんだよ。くやしいじゃん、漢字がいちばん好きなんだから。いまやってる資格試験が終わったらまた再開し始めて、3月末締め切りの小説書き終わったら専念するんだ。楽しみ。

自分は基本的に負けず嫌いなほうじゃないけど、勉強に関してだけはくやしがる。人と比べてではなく、自分の中で。このくやしさが、合格への原動力になる。

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