無意味な生をいかにして生きるか

『ヒプノシスマイク』の毒島メイソン理鶯のソロ曲「2DIE4」の出だし、『そのために死ねる何か見つけてない人間（ヤツ）は生きるのにふさわしくない』を聴くと、ほほえましい気分になる。ほんの1年くらいまで、自分に対してわたしもこう思ってたよなー、と懐かしく思い出すのだ。なにか、命を懸けてもいいくらい打ち込めるものがないといけないと思っていた。そうじゃないとつまらないし、自分の人生になんの意味もないと。

そんなことないよ、と思う。このために生きる、と信じられるものがあるのはいいことだけど、そんな確固たるものがなくても、『生きるのにふさわしくない』なんてことはぜんぜんないわけよ。親の都合でたまたま生まれて、生まれたからただ生きるだけだって人のほうが多いのよ。そして、それでなにも問題ないのよ。だから、あなたが生に意味を求めるのは結構だけど、それを見つけていない人や見つけようとしない人を怠惰だと下に見るのは違うと思うよ、とリオーに言いたい。リオー好きだけど、そういうところは好きじゃないんだよね。無意識の選民思想。自分の正しさを証明するために他人下げをするのは、自信がない証拠なんじゃないかなあと思う。

わたしも生きてる意味はわからんなー、とよく思う。まったくわからん。意味はないと思う。わたしがいてもいなくても、大きな目で見るとなにかが変わるわけではないし、自分が求めるか求めないかだけだなあと思う。たとえばわたしは文章書くのが好きだし、一生なにかしらの、日記や小説なんかを書いて生きていくんだろうと思っているけど、書かなくなったら自分が無意味になるとは思わない。もともとわたしに意味はないのだ。そして、なくても生きていていい。

これもヒプマイだけど、シブヤ・ディビジョン代表Fling Posseメンバー夢野幻太郎の座右の銘は、「何のために意味なんか求めるんだ？人生は願望だ、意味じゃない」なんですね。最初見たときはなんのこっちゃ？だったんですけど、いまはわかるなあと思う。人生は願望だな。こうありたいと個々人が思ったものだけが発生して、残る。