決して手放せないものが浮き彫りになってゆく

化粧が楽しい期がまだ終わりません。服がスウェットでも顔はフルメイクです。襤褸（ぼろ）は着てても心は錦みたいな響きですね。

先だってクラランスのエヴァーラスティングロングウェアというリキッドファンデをデパート行って買ってきたんですが（色が全くわからんかったので塗ってもらった）、だいぶ使いこなせるようになってきました。わたしのベースメイクは日焼け止め→下地→リキッドファンデ→フェイスパウダーの4部構成なんですが、リキッドファンデを変えるのと時を同じくして日焼け止めも新しいのに変えたら、合わなかったみたいで1日経ったら鬼の乾燥崩れ。日焼け止めを元に戻し、リキッドを塗る指に保湿クリームを塗り込んでから塗るようにしたら、1日保つように！（このテクニックはメイクアップアーティストの兵藤さゆりさんのYouTubeで観た。リキッドで化粧崩れする人やってみてほしいマジで）ひと安心です。毎日塗るものだから、できれば仲良くなりたいんでね。
ただこれ、百合の花束っぽい強めな香りがついてるんで、香りもの嫌いな人はウッてなると思う。塗っちゃえばマスクしてても全然香らないけど、塗るときだけ強めに百合の匂いする。

先日300年ぶりくらいに推しと会ってきたんですけど、帰る途中にトイレで鏡見てびっくり、すっごい肌の調子いい。塗り方は平日と一緒なのに、やっぱ心のテンションの上がりようって肌にも影響するのね……としみじみ。こんなご時世でなかなか難しいけど、たまには好きな男に会いに行こーと思いました。露骨だったほんと。

朝は食べず、昼お弁当、夜は好き放題、という生活を送ってることは何度も書いてるんですが、自分史上いちばん調子がいいです。53〜54キロくらいだったのが51〜52キロくらいになった。自転車通勤（雨の日は徒歩）するようになったので、毎日嫌でも15分以上有酸素運動してるのが効いてる感じもする。わたしは顔と脚は肉ついたままで、おなか周りがくびれたりあばら浮いたりするタイプなので側から見てあんまりわからないんだけど、毎日お風呂入るときにひとりテンション上がってます。いい感じにうすぺったくなってんなーと。

好きなものを好きに食べてこれなのでストレスがない。最高。しかもわたしの好きなものというのは、白米、ラーメン、パスタなどの炭水化物に、グミ、チョコ、ポテチ、せんべいなどのお菓子。モデルさんとかによくある、「そもそも好きなものが太らないもの（例:酢の物とか赤身のお肉とか）である」というのじゃないのに、この状態を保てているということに悦に入ってます。にが多いな。
体型維持に遮二無二するのは疲れたし、ダイエットももうする気ない。太るなら太るでしょーがねえなーと諦めてるのもいいのかも。ストレスがない。それだけで、カロリー計算必死でしてたときより全然かんたんに痩せる。皮肉なもんだ。

ことしで29になるからなのか、なんかさいきんいろんなことに対してガツガツしなくなり、諦めを知り、激情に身を任せることも少なくなり、わたしの憧れていた精神的に落ち着いた人間に少しずつ近づいている気がします。そのおかげで、諦めきれない大事なものがくっきり浮かび上がってきて、迷いが少なくなった。手放しちゃいけないもの。小説書きと、化粧への情熱と、推しへの愛、好きな友達と好きな先輩と家族。ぜったいなくせないのはそれだけ。