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必要ないほどドラマティックなライフ、却って煩わしい

ドラマティックなライフ、と聞くだけならばあこがれますけども、基本的に「毎日おなじ」という状態を尊ぶ身としては、おおかた3日くらいでしんどくなるんだろうな、と予想がつく。自分の処理能力の範囲内のできごとだけが起こってほしいと強く願っているタイプなので。向上心がない?結構。わたしの向上心は、小説とnote、あとは生きざまにのみ捧げられているのです。前書いたものよりおもしろいものを書きたい。1年前よりおもしろい人間になりたい。それだけ。

小説もnoteも生きざまも、おもしろくなるにはインプットが重要なわけですが、わたしのインプットはもっぱら本と音楽と人との会話に頼る部分が大きい。本と音楽と人との会話がなかったら、いわゆる、「ネタ」を見つけるのに難儀する。それでも書くには書くだろうけど、書きにくい。し、おそらくは同じような内省的な文章になるだろうと思う。そうでなくてもふだんから、自分がなにを考えてどう感じるか、どういう人間であるか、ということをしつこく書きたがる傾向にあるから。

考えたらこのnote、自分の話ばっかりしてるんですよ。いままで、非公開にしてるぶんも含めたら1000記事以上書いてるみたいなんですが、自分のことばっかり書いてる。超好き!って思ったものや人のこと、心動かされた歌詞とその解釈、許せないもの及びその理由、とか。
日記というのは本来自分のことばっかり書くもんではありますけど、それを人様に開陳して、読んでもらえてるばかりじゃなく、あまつさえ好意的な反応であるスキボタンを押してもらったりなんかして、おまえ、幸せもんやねえ、と自分に思う。中高生のときに書いてたブログなんか、ほぼなんの反応ももらえてなかったですよ。書いとることは一緒だけど。

未経験でライターとして雇われた会社で、平たく言うとパワハラを受けて心身のバランスを崩して今年の3月に仕事を辞めたわけですが、1年以上毎日毎日書き続けたおかげで、ひとつのテーマに沿った首尾一貫とした記事も書けるようになったので、その点に関してはその会社入っといてよかったなあと思いました。されたことは許してないけど、ライターの経験させてくれてありがとうございましたって感じでいまは思ってる。それも大きい目で見ればネタになるからね。過ぎてしまえばなんとやらで。

(今日のBGM)
観音坂独歩「チグリジア」

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