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共有するだけで成長する!#56:フラット型組織になれるか!?〜デイサービスの挑戦〜

ミヤケです。

先日、ウチのデイサービスの現場メンバーを面談しました。
「なんか、毎月毎月、史上最高を更新し続けてるみたいですね!」
こんなことを言ってくれました。

採用も採算も、利用者さんへのケアの質、そして働きやすさ、全てにおいて良くなっています。
チームメンバー全員で話し合って、ルールや目標、アクションを決め、時には管理者のいないミーティングを実施するなど、様々な変化がありました。

チーム全体、メンバー個人個人、とても成長しました。


一体何が成長に繋げてくれたのか。

メンバー面談での内容も踏まえながら、少し冷静に考えてみたいと思います。



1年間の成長と取り組みの格差

成長したと思います。
自分のチームなので、手前味噌ですが、本当に成長したと思います。
ちょっとしたトラブルや失敗は皆んなで協力してすぐにリカバリーできるし、そもそも”ボヤ”の数が圧倒的に減りました。

しかし、

成長した痕跡に比べ、「実施した取り組み」がかなり少ないなあと思います。
もちろん皆んなで頑張って色々と新しいことや今までやろうと思ってすらなかった取り組みもたくさんしました。

にしても、コスパが良かったというか、
取り組みの数や質と不釣り合いなくらい、皆んな成長しました。


安心感と、新鮮な情報と、少しの劣等感

メンバーとの面談中、こんなことを言ってくれました。

不安なことや不安に感じているメンバーはいないか?という話の中で、
「全部わかってるわけじゃないですけど、今は本当に皆んな安定しているというか、ベテランも新人さんも皆んなでいい感じで。それに、LINEなんかで情報交換や共有がしっかりできているので、それもあるんじゃないかと思いますよ〜!」

この一年でもしかすると一番インパクトのあった取り組みは、「情報共有」だったのかもしれません。

”そんなもん当たり前だろ”
と思われるかもしれませんが、
この「情報共有」をしっかり、きちんと、完全に、できている介護施設は、僕の知りうる限りほんの一握りだと思います。

僕の知り合いのデイサービスなんかでは、
利用者さんの身体情報(ケアに絶対必要な)を知ろうと思って記録を見ていたら、管理者に「あなたが知る必要はないの!」とブチ切れられたそうですw
しかも、感染するような疾患だったらしく、怖くなって辞めたそうです。。。

僕のチームでは、LINEグループなんかも上手く活用しながら情報共有できるようになっています。
僕や管理者が始めたのではなく、メンバーが率先して情報を整理してくれたりして仕組み化してくれました。

「情報共有」がもたらした効果は、3つでした。

①安心感

「あれ?この利用者さんって何を気をつけてケアすればいいんだっけ?」
「好きな飲み物なんだっけ?」
「禁忌事項ななんだっけ?」
「前回はどんなケアをして、どんな様子だったんだろう?」

こんな、
・絶対必要な情報
から
・最悪知らなくてもケアできなくはないけど、知っていればより良いケアができるなあ
みたいな痒い所に手が届くような情報まで、大胆に細かくやりとりしています。

それぞれの利用者さんの人となりについても全員それぞれからの目線で共有し合うことで、より抜け漏れの少ないケア、プラスアルファのケアを実施することができます。

何より、情報を扱うスタッフ自身が、「大丈夫!」と安心することで余計な心の負担を軽くすることにつながりました。

②新鮮さ

情報をただ並べるだけでは、本当に正確で最新の情報なのかわかりません。
新鮮さをタイムラインやノート機能なので保っていきます。

常に新しい情報に塗り替えられていくので、昔の情報を確認しつつもより最適化されたケアを行うことができました。

そして、スタッフ自身は、
・マンネリ
・流れ作業
ではなく、常に新鮮な気持ちで、ほんの少しの新しいチャレンジをし続けられました。

③少しの劣等感

そして、僕が一番効果がありながら、見落とされがちなポイントとして「劣等感」があるのではないかと思いました。

情報共有は、いつどこで誰が記入するのかを決めていません。
大まかに「こんな状況の時にかけたら書いてください〜」と話し合っているようですが、きちんと決まっているわけではありません。
皆んなが自主的に共有してくれています。

「あ、〇〇ちゃん、また新しいやつ書いてくれてる!」
「あ、先輩いつもすごく細かく書いてくれている!」
そんなふうに感じることで、

「自分はできてるのかなあ〜?皆んなのためにも、きちんとやらないと!」と思うようになってきます。

皆んなが自主的に情報共有に参加し、たとえ共有しなくても誰からも責められることはない。
そういった環境が、ほんの少しの劣等感を掻き立てられ、当事者意識を自然と高めることで、成長に繋がったと思います。




次回は:恋愛の情報共有

について番外編っぽく書きます。


<終わり>


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