見出し画像

フラット型組織になれるか!?〜デイサービスの挑戦〜#3 『シラけ』

1年〜半年前ぐらいに、口癖のように言っていた『シラけ』。

ふとしたきっかけは、
とあるデイサービスの管理者さんと社長さんとお話していた時のこと。

その時の僕のチーム(デイサービスの皆んな)の状況は、
比較的良かったと思います。

メンバー全員が全員のために動けていて、
利用者さんの評判も上々。

一人ひとりとの個人面談も頻繁にやっており、
(ひと月ふた月に2時間とか)
意思疎通もはかれていました。

ただ、
何かが、引っかかる。
皆んな、スゲーいい人だし、
一緒に働いていて楽しい。

ただ、
何かが、引っかかる。。

そんな時に、頂いた機会が、
複数のデイサービスや介護施設の管理者さんや社長さんとの交流会でした。

ある、施設の責任者の方が突然、
『ウチの施設、利用者を対象に、スタッフの人気ランキングやってるんですよ!結果を貼り出して、アイドルの選挙みたいに笑。
だから、スタッフのモチベーションも上がってると思いますよ!!』

自慢気に語る姿に、参加者の皆さん、
"おおー!すごいですね!"
"ウチもやろうかな"
"確かに、モチベーション上がりそう!自分が良かったら嬉しいし、良くなかったら反省しますもんね!"

ん?
んん????

ほんとにそうなのか?
モチベーション上がるのか?
皆んな幸せなのか??


対象になっているスタッフさん達の気持ちを考えてみました。

"自分なりに頑張ってるのにな"
"私、あんまり話が上手くないし"
"先輩より順位が高いと、なんか気を遣うなあ"
"早く作業するのやめて、利用者さんの言うことを聞いた方がいいのかな"
と、思わざるを得ません。
それだけでなく、
スタッフ同士のコミュニケーションも疑心暗鬼になったり、
本音で話せなくなったりしそうですよね。

これって、僕だけじゃなく、誰でも想像できますよね。

これこそが、
『シラけ』です。

人間は、
○と×の評価だけで生きていません。
ましてや、点数や順位がすべてのモチベーションではありません。

知らず知らずのうちに、こういったことは起きているのではないでしょうか?

"仕事だから"
"しょうがない"

ほんとにそうなのかな?
そうしないと仕事じゃないのかな?

それを考えることがスタートです。

基本的に人間は変化を嫌う生き物なので、
意味もなく踏襲しているケースが多いです。

理由を聞いてみると、
"前からそうだったから"
"こういうもんだから"
といった、答えが多く返ってきます。


思い出しましたが、
以前サイバーエージェントの曽山さんが、
"シラけのマネジメント"
とおっしゃっていました。

それに気がついてから、
スタッフの個人面談やミーティングの際に、
"特に問題じゃないけど、違和感あることない?"
"うざいことない?"
"シラけていることない?"
と、しつこく聞くようになりました。

はじめのうちは、気を遣ってか、あまり引き出すことは出来ませんでした。
(僕のスキルも大きく関係している笑)

でも、ひとつふたつと出てくるたびに、
飛びつきました。

一緒に課題を言語化し、
原因を探り、
解決していきました。

そこで少しずつ少しずつ、信頼してもらえるようになったように思います。

"そんなこと言っていいんだ"
"言っても否定されないんだ"

先ほども書いたように、人間は変化を嫌います。

だから、
言っても大丈夫なんだ!
と一度思われれば、比較的ずっと思ってくれます。
(もちろん信頼を裏切らないことが大前提なのですが)


チームとして成長していくために、
夢を語ったり、前を向いていくことは、
とても大切なことです。

でも、前のことだけに気を取られ、
少しのストレスを"しょうがない"で見過ごすと、
溜まっていた信頼も少しずつ小さくなります。


今日書いたことは、
チームビルディングの基礎の基礎だと思います。
でも、当時のチームには必要でした。

メンバーお互いの信頼を貯めていく施策は大事ですが、
信頼が漏れていかないように、
"穴を塞ぐ"ことから始めてみる。

今、チームや部下で悩んでいる人は多いのではないでしょうか?

『シラけ』

めちゃくちゃ単純ですが、
おすすめです。



#マネジメント #シラけ #白け #チーム #組織 #ビジネス #介護 #デイサービス

シニアの方々が、主体的に・楽しく生活し続けられるよう、頑張ります!少しでもご協力頂けると幸いです。