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365日の歩み〜死ぬかもしれない状況から生まれる「内発的動機」は強い〜

息もできない。

一年前、僕は「死」を垣間見た。

自分も、自分の居場所も、仲間も、仲間の居場所も、仲間の家族も、
そして、目の前の大切な人たちも。

全員が目の前から消えて無くなる感覚を覚えた。

というか、現実に、”消える”ところだった。

一生懸命に、仲間とともに作ってきたチーム。

世界からみれば、ほんの小さなものかもしれないけど、
僕にとっては大きな大きなものだった。

今、目の前に笑っている仲間の笑顔が消えるかもしれない。

僕は、それを想像するたびに、眠れなかった。

夜中、気が狂ったように泣き出し、妻に背中をさすってもらったのは何度あっただろう。

食欲もなくなった。

大好きだった、玄米ご飯と味噌汁と納豆の朝ごはんが食べられなくなった。
妻が作ってくれる”愛妻弁当”も食べられなくなり、ゼリー食になった。
夜のお酒が”ドトールのコーヒー”になった。


”息もできない”


そんな恐怖に苛まれながら、僕の小さな小さな挑戦は始まりまった。


一年前の今日。


365歩の足跡を見てみた。

今日でnote更新が連続365日になります。

数年前、自主運営のブログをたった二日で畳んで自信を失ったところから考えれば、想像もできなかったことです。

文字を1文字でも多く書くことだけに集中した初めの一週間。
チームのことを書き続けた1ヶ月目。

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自分のやりたいこと、やっていることをひたすら書いた3ヶ月目。

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半年が経ち、noteを書かずにはいられない身体になりました。

秋口に少し停滞し、年末年始を機にnoteが大好きになりました。

毎日毎日、日々感じたことや実践したことをアーカイブとして残すこと、それを人に伝えることは自分の楽しみの一つになりました。

できないことがほんの少しだけできるようになり、継続に変わり、習慣に変わりました。

チームのことを書いたマガジンは、

90記事になりました。

ライフワークから事業になり、仲間も増えた、シニア向けスマホ教室のマガジンは、

81記事になりました。

その他、いくつかのテーマで書いてみたりしました。

↑僕のカバン持ち(カバン君)との日々を綴ったものです。


毎日毎日、その日に感じたことをそのまま文字にしていました。
二日分まとめて書いたりもしましたが、結局別のことを書きたくなってしまうので、やめました。


大切な人がいなくなったことも書きました。

note編集部のおすすめ入りしたこともあり、僕の代表作の一つになりました。


noteを通じてサポートを頂いたり、
サポートして下さった方と会ってみたり、
超巨大企業さんから”アドバイザー”の経験をさせてもらったり。

noteは僕に沢山の経験と勇気をくれました。


そして昨日、この日を迎えました。

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逃げられない環境

noteを書きはじた理由は、「書きたいから!」ではありませんでした。

過去にも同じことを書いたので割愛しますが、
介護施設の採用に困り、打つ手も打つ手も空振り。
採用チームも組閣し、あらゆる手段を講じましたが、結局ダメ。

万策尽きた時に声をかけてくれたのが、

”さとうさん”

でした。

「ミヤケ、noteやってみれば?書けると思うよ〜」

当時のさとうさんは、本当に書けると思ったのか、どう思っていたのかは分かりませんが、僕にとっては大きな一言でした。

採用を始め、今では僕の活動のほとんどを支えてくれている”ゆいちゃん”にも背中を押され、

一念発起することができました。


noteを書く、といっても目的は「採用すること」だったので、それはもうひたすらにチームのことを書きました。

ちょうどその頃、仕込んでいた取り組みや、やり始めたばかりの取り組みが芽を出し始めていて、当面書くネタには困らない状況でした。


”いつやめたっていい。”
それは真実なのかもしれませんが、

僕にその選択肢はありませんでした。

続けていても、採用につながる可能性は1パーセントくらいかもしれません。
もしかするともう少し低いかも。。。

でも、やめれば、その可能性は「ゼロ」になります。
完全に”無”になります。

夜中や早朝に、求人サイトでDMを打っても返信は来ないし、むしろウザがられるかもしれません。
チラシのポスティングも夜中にやると怪しまれるし、できません。

だから、僕は夜中や早朝にnoteを書きました。

誰にも迷惑をかけず、
採用の可能性を1パーセントでも上げるために。

本当に、「万策尽きて」とはこのことです。

このまま時間が経つのを待っていても、採用できず、施設の閉鎖が決まるだけです。

そんなことはさせない。

もう、人の目なんか気にしてる余裕もなく、ただひたすら前だけ向いて走ることしかできませんでした。


熱狂と浸透と大逆転

身動きが取れなくなったところからnoteを始めて、がむしゃらに書いて、「変化」したことがあります。

①熱狂してきた

僕の中にも、チームの中にも、採用チームの中にも、「おっしゃ!やったろうぜ!」みたいなノリが出来てきました。
「ミヤケが、なんか、毎日note書いてるみたいだよ」
「ミヤケさんがあんなに頑張ってるから、私たちもできることやろう」
採用活動に熱が帯びてきました。
現場では、たまにしかnoteを公開していませんでしたが、ママさんスタッフを中心に、”アツい”感想をもらいました。(LINEのメッセージで感想をもらった時、嬉しくて、スマホを持つ手が震えていたのを覚えています。)

熱狂してくると、不思議なもので、「全部が上手くいく」気がしてくるんです。
それは多分運命なのか、”縁”なのか、解明不可能ですが、
熱狂している時にくるんです。
応募が。

それも一件だけじゃなく、三件、四件・・・

なんだよ・・・
これまで一件も来なかったのに・・・
超大手の広告媒体に出しても来なかったのに・・・

結果から言うと、応募時点で僕のnoteを読んだ方は1名のみで、残念ながら諸事情あり採用にも至りませんでした。

でも、嬉しかったです。

「読んでくれた!」
「応募来た!!」

俺たちできるかも・・・という自信というか、可能性を感じる感覚でした。

それは僕の思い込みかもしれないけど、スタッフメンバーの表情やテンションも、変化があったように思います。
面接で来られた方に、”我先に”と言わんばかりに、話しかけたりお茶を出したり、「ちょっと面接いいかな?」と面接のお願いをすると、いつも笑顔で応じてくれて、とんでもなく最高なフィードバックをしてくれたり。
noteの影響だけではないかもしれないけど、「呼び水」になったことは確かです。


②チームの現在地が浸透してきた

noteを誠実に書くためには、「チームの過去・現在・未来」を様々な角度から考える必要があります。
外的要因だけでも、
・採用市場の変化
・制度改正
・社会全体の変化
など、
内発の原因だともっと多くなります。
・メンバー個人個人の生活の変化
・心の変化
・ライフステージの変化
など、
沢山のポイントがあります。

僕もチームの中では三番目に在籍歴が長いし、スタッフ面談とかミーティングを率先して行ってきたので、「分かっているつもり」ではあったんですが、それを記録として残していませんでした。

noteを書き始めるうちに、

「あれ?これ、チームの全部を書けそう」と思ってきました。
これまでのチームのことを、今のこと、これからのこと、全てを詰め込めそうでした。
それは、僕だけでなく、メンバーやこれから仲間になる人にも同じように残すことができます。
幸い僕は記憶力がいいので、今のうちに書いておけば、未来永劫、チームのことずべてを全員が知ることができます。

これには思わぬ効用があり、
・採用する上でのペルソナの深堀が深くできるようになった
・チームがどうなりたいかが見えてきた
などがありました。

これまでの歩みと今の状況と”これから”を見ることで、流れとして「こんなチームがいいんだ!」というイメージが掴めてきました。
それは、僕が目指しているもの、メンバーからのヒアリングによるもの、よりももしかすると精度の高いものだったのかもしれません。
自然に、感覚的に動いているもの、みたいなイメージです。


採用の結論を言えば、
noteを始めて
・1ヶ月半後に1人採用
・1ヶ月半後に1人内定→のちに採用
・半年後に1人内定→のちに採用
となり、大成功でした。

今だから言えることですが、採用の結果によっては、半年〜一年以内を目処に施設閉鎖・・・の可能性もあったわけです。

”息もできない”状況からの大逆転でした。


”根拠のある”内発的動機

”息もできない”
”逃げられない”
”やるしかない”

正直、noteを始めたのは、
「noteを書きたい!」「表現したい!」「スキルを・・!」「クリエイティブを・・!」みたいな気持ちはほとんどありませんでした。

「やらざるを得ない」と、僕自身の思い込みもありますが、そういった状況でした。

目の前のことをひたすらやり、言い訳も逃げもせず、正面からやるしかありません。

今トレンドである、

・好きなことを・・!
・やりたいことを・・!

では、必ずしもなかったです。

完全に「外的な」要因によって、前進していった感じですね。

そして、noteが軌道に乗り、採用も成功し・・・

今、僕の中に起こっている「内発的動機」は、もの凄い強いパワーな気がします。

・日本一働きやすい職場にしたい!
・シニア向けスマホ教室を広げたい!
・YouTube頑張りたい!
・純烈のファンコミュニティの方々と仲良くしたい!
・もちろん、noteも自分らしく表現したい!

これらは単なる「理想」「絵空事」ではなく、「やること確定」と思えるほどのパワーで走っています。

できるはずです。

だって、あんなにしんどい状況を乗り越えたという自信があるし、次に起こる何かしらの困難も、きっと乗り越えられる(しんどいけど)と思います。

外的な、めちゃくちゃにしんどい状況を脱し、”なんとかした”自信から、「”根拠のある”内発的動機」にたどり着いた気がします。

成功するか、失敗するかわからないけど、
「やりたい!」と思えています。

小さな成功体験を少しずつ積み重ねて、心のそこから「やりたい!」と思わせてくれたnoteに感謝したいです。


全能感ではなく、「自分が何者でもない」ことを知っている強さ

noteを沢山書いて、毎日書いて、1年間続けて。

だから、僕はなんでもできる!

とは思わないです。

noteだけ見てみても、
・1年間でビュー数が伸び続けているわけではない
・注目されているクリエイターになったわけではない
・文章力が目を見張るほど向上しているわけではない

もっとやれることもあったと思います。

noteを書いてみて感じた自分のこと
①とにかく書いて伝えたい
②テクニックを学ぼうとしない
③投稿時間を決められない
④書きたいと思った時に書いて、そのまま投稿する

できないことが浮き彫りになった一年でもありました。

僕が誇れるのは、毎日書いたことくらいかもしれません。

「自分は特別な才能があるわけじゃないし、圧倒的な成果を出せるわけじゃない」

1年間noteを続ければ、なれると思ってました
・有名なクリエイターに
・インフルエンサーに

でも、なれませんでした。

僕には才能がないし、力もありません。

だけど、


だけど、

「やりたい!」ことはあるんです。

noteのおかげで沢山見つかりました。
行動できました。

そして、これからも、明日から、今日から、

僕はやりたいことに突き進んでいきたいと思います。


366日目のnote、書きたければ書きますし、書きたくなければ書きません。


明日考えます。


一旦これでひと段落。

これまで読んで頂いた皆様、ありがとうございました!



<終わり>


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